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中国人VIP客のマカオ離れが加速

2014/ 10/ 03

中国政府の汚職が浪費に対する取締りの影響で、中国人ハイローラーのマカオ離れが進んでいるようだ。マカオのゲーミング売上が3か月連続で前年割れを記録する一方で、ラスベガスストリップは中国人ギャンブラーの増加で好調に売上を伸ばし、メルボルンやマニラのカジノもプライベートジェットで中国人VIP客を取り込もうと躍起になっている。ラスベガスストリップ最大のカジノオペレーターであるMGMリゾーツインターナショナルや、Wynnリゾーツは最近、共に投資家の予想を上回る業績を収めている。これらの牽引役となっているのは中国人VIPの好むバカラの売上だ。アナリスト達によれば、ジャンケットオペレーター達は中国政府の目が届きやすいマカオを避けて、オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパなどにVIP客を案内しているのだという。フィリピンのソレアリゾートを経営するブルームベリーなどは、ジャンケットオペレーターにマカオよりも高いコミッションを提示しているという。こうした流れを受けてマカオのオペレーター各社の間では、VIP市場よりもよりマージンの大きいマス市場に力を入れる動きが目立ちはじめている。