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マカオのカジノ、ミニマムベットの平均270ドル超え

2014/ 10/ 31

ラスベガスの7倍、450億ドルのゲーミング市場であるマカオでは、ミニマムベットが65ドル以下のテーブルを見つけることは難しい。コンサルティング会社のCLSAによると、VIP客向けではない一般のゲーミングテーブルでの平均ミニマムベット(最低賭け金額)は270ドルで、ギャラクシーマカオに至っては320ドルにも上るという。フィリピンの10ドル、ラスベガスやオーストラリア、韓国の20ドルと比べると文字通り桁違いである。好景気のシンガポールでさえ50ドルと5分の1以下である。こうした背景には、マカオのカジノ各社が効率化を図ろうと積極的にミニマムベットを上げている動きがみられる。ホテルもほぼ満室で飽和状態に近い中で、売上を上げるための方策なのだ。しかしこれはギャンブラーにとっては、手持ちの資金が瞬く間に無くなってしまう可能性が高くなることを意味し、顧客の満足度を損なうというリスクを負う。CLSAは、マカオのミニマムベットの上昇は今後落ち着くだろうと予想している。