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マカオ、長期の土地リース契約がカジノオペレーターのリスクを軽減
2018/ 12/ 18
マカオのカジノオペレーター各社のカジノライセンスは2020年または2022年に期限を迎えるが、カジノリゾート施設が建つ土地のリース契約期間は一般的に25年間前後と、カジノライセンスの契約期間よりもずっと長い。例えば、コタイに来年オープンする予定のSJMグランドリスボアパレスの場合、ライセンス契約は2020年までだが、土地の使用許可(契約)は2038年までなので、18年もの差が生じることになる。
Sanford C. Bernstein社のレポートによると、オペレーター各社のカジノリゾート施設用地のリース契約は、施設毎の差はあるものの2026-2038年まであり、さらに契約満了時に借り手側がオプションとして2049年まで延長することが可能なのだという。
中国とアメリカの貿易戦争を背景に、米国資本のカジノオペレーターのライセンス契約更新への影響を懸念する声もあるが、アナリストは上記のような事実から「仮に中国政府がオペレーターのカジノライセンスを取り上げたとしても、カジノフロアや設備はリゾート施設全体の営業面積のうちわずか数%に過ぎず、非ゲーミングフロアの権利を保有し続けるオペレーターの協力なくしてはカジノの営業を行うことは不可能といえる。オペレーター側はライセンス更新が認められなかった場合、施設全体を閉鎖する最終手段をとることも可能で、そうなった場合の雇用や税収、街全体への影響の大きさを考えると、中国やマカオ政府がそういった選択をする可能性は非常に低いと思われる」としている。
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