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サンズ・チャイナ、第3四半期は依然パンデミックの影響大

2021/ 10/ 22

マカオのサンズ・チャイナの第3四半期は純収益が6億1,100万米ドル、純損失は4億2,300万米ドルとなり、純収益は前年同期の3倍以上だったものの、純収益が21億ドル、純利益が4億5400万ドルだった2019年のパンデミック前の数字にはまだ遠く及ばなかった。同社は新型コロナへの対策として実施されている各種の規制、施設の閉鎖や運営規模の縮小などが原因としている。ラスベガス・サンズの会長兼CEOロバート・G・ゴールドスタイン氏は「パンデミック関連の規制強化による影響を受けたものの、各市場でEBITDAを黒字化することができた。今後、マカオやシンガポールへの渡航規制が緩和され、旅行者数が増えれば、より多くのお客様を迎えることができるだろう」と述べた。マカオではゲーム・小売ともプレミアムマスレベルが堅調に推移しているという。
ブルームバーグのアナリストは今週初めに「2021年の第3四半期はマカオのオペレーターにとって最悪の四半期になるだろう」と予想、デルタ株による感染騒ぎと政府からのゲーミング企業への締め付けの提案により、マカオのゲーミング業界はパンデミック発生以来、最も不安定なものになっていると述べている。マカオのゲーミング業界の利益予想は、2019年の水準から97%減となっている。