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マカオの2023年~カジノライセンスの行方は?!

2022/ 10/ 10

9月半ばに締め切られ、年内に6社の選定結果が判明する2023年以降のマカオのカジノライセンス入札に、既存の6つのオペレーターに加え、新たにゲンティンが参戦した。

ゲンティンはマレーシア、シンガポール、アメリカ、イギリスなどでカジノを展開しているが、マカオでは2002年のライセンス入札で敗れている。

過去20年の間、既存の6社はマカオに総額で500億ドル以上を投資し、何万人もの従業員を雇用しており、既存オペレーターのいずれかがライセンスを失えば、マカオのゲーミング産業全体に非常に大きな混乱を招くことが予想される。

一方、ゲンティンには東南アジアで最大級のテーマパーク2カ所を運営するなどの非ゲーミング分野での実績、2022年の北京冬季オリンピックで使用されたスキーリゾートを含む中国での複数のゲーミング分野以外への投資といったプラス材料も数多くある。また最近の米中間の緊張も米国資本以外の事業者にとっては味方となり得る。

2023年以降のライセンスを獲得できなかった既存オペレーターは、年末にはカジノエリアをマカオ政府に無償で返還しなければならないが、通常カジノ収益が施設全体の収益の80-90%を占めるため、実質的にカジノ抜きで残りの施設を運営することは不可能となる。

マカオは未だパンデミックの影響下にあり、今後市場の回復にどれくらい時間がかかるかは不明だが、潜在的な需要は強くアナリストなども多くは長期的には確実に復活を遂げると予想している。By Resocasi.com