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マカオのゲーミング市場順調に回復、マスシフト顕著に

2023/ 10/ 22

かつてはマカオのカジノ売上の大半はVIPルームからのものだったが、近年はマスシフトが進み、この4年間は連続で5割を下回っている。マカオの博彩監察協調局(DICJ)の発表によると、今年第3四半期のVIPバカラ売上は前四半期比3.2%減の117.67億パタカ(約2,185億円)、全体に占めるシェアは2.6%減の24.1%だった。同期間のカジノ売上は前四半期比7.3%増の488.11億パタカ(約9,065億円)で、2019年比の68.9%となっており、第1四半期の45.5%、第2四半期の62.0%と徐々に回復している。牽引しているのはマスのバカラで、第3四半期のマスのバカラ売上は297.69億パタカ(約5,529億円)と2019年比の97.4%に達している。

またマカオ政府財政局の資料でも、今年1〜9月のゲーミング税収は前年同期比202.7%増の457億7,128万パタカ(約8,500億円)と回復傾向が確認された。同期間の政府歳入に占めるゲーミング税の割合は67.4%だという。マカオでは長期間にわたり実施されたゼロコロナ政策の影響でインバウンド旅客数が低迷していたが、昨年12月に事実上ウィズコロナへと転換、規制措置が一気に緩和された結果、今年以降インバウンド旅客数が急回復しGGRにも反映されている。今年1〜8月累計のインバウンド旅客数は対前年同期363.1%増の1,762万7112人、GGRの1〜9月累計は305.3%増の1,289億パタカ(約2兆3,946億円)で、それぞれ2019年同期比の64.2%、58.5%まで回復している。By Resocasi.com