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アデルソン会長の真意は?

2011/ 01/ 17

ラスベガス・サンズのアデルソン会長は先日、同社が使用を申請して却下されたコタイ地区の開発用地No.7~8について、その利用を断念する意向を明らかにした。同氏は「どこか他社が用地No.7~8を開発してくれれば嬉しいくらいだ」とまで発言しているが、これは果たして負け惜しみなのか、ポジティブな姿勢のあらわなのかその真意の程は? 同氏いわく、ラスベガス・サンズが現在シェラトン・シャングリラの建設を進めている用地No.5~6の工事は完成までに後1~1年半を要する見込みで、その後、仮にNo.7~8に施設を建てるとすれば、その前に既に使用権を獲得しているNo.3のインターコンチネンタルとホリデイインのプロジェクトを進めなければならず、そちらにはさらに3年程の時間を要するため、No.7~8に着手できる頃にはマカオでのカジノオペレーターの期限終了の直前になってしまう、というもの。マカオ政府がカジノオペレーターのライセンスを更新しないことはないだろうが、前もってその確約を得るのは難しく、そういう意味で現在のライセンスが切れるまでに投資を回収する時間のない施設を建設することはリスク上避けたいというのだが・・・。
またアデルソン氏の「マカオ政府がオペレーターのライセンスを更新しないことはないと思う」との言葉の後には、「もしそうすれば、スタンレー・ホー一族からライセンスを取り上げないといけなくなるから」とのコメントが付いていた。