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マカオの隣、Hengqin島に開発の波

2011/ 12/ 07

マカオの目と鼻の先にあるHengqin(横琴)島は、数年前までは辺境のさびれた島にすぎなかった。が、2年前に中国政府が同島を経済開発特区に指定し観光地として開発する方針を発表した途端、一気に開発の波が押し寄せた。香港からフェリーで1時間程、マカオとは橋でつながっており、来年には海底トンネルも開通する見込み。カジノは認められていないが、既にスターウッド・ホテルズ&リゾーツがシェラトン、セント・レジスの建設を計画しているほか、来年には世界最大の水槽を備えたくじらとサメの水族館に加え、現在の20倍の広さを誇るマカオ大学の新キャンパス、また5.8平方キロの国際商業地区の一部なども完成する予定。政府はマカオの3倍の面積をもつこの島に2015年までに2000億元(約2兆4,500億円)の投資獲得を目論んでいる。VIP客にその売上の大部分を依存しているマカオのカジノオペレーター各社にとっては、隣接するHengqin島の観光地としての発展が、中国本土の中間ファミリー層集客につながる追い風になるとみられている。