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ウィンリゾート、最大の株主でもあるユニバーサルEの岡田氏を取締役会から除外

2012/ 03/ 09

ウィンリゾートは、先日、非常勤の取締役であり最大の株主でもあるユニバーサルEの岡田氏がフィリピンのプロジェクトに関して、PAGCORのトップであるNaguiat氏への1万1,000ドルを超える金銭やサービスの提供など、複数の「不適切」な行いがあったとして、岡田氏を取締役会から除外し、同氏が所有していた20%の株式(2,450万株)の買い戻しを行った。岡田氏の所有していた株式は市場価格では28億ドル相当だが、ウィン側は同氏に19億ドルの手形(10年)を発行したという。Macau Daily Time誌は、今回の両氏の対決の裏には、ウィンリゾート側が、岡田氏のフィリピンでのプロジェクトにより、ウィン側の中国の富裕層顧客を奪われる恐れがあると危惧したことがあるとしている。アナリスト達は、岡田氏がこのまま黙って引き下がるとは考えにくく、今後も長期間にわたって法廷で闘われることになるだろうとみている。アメリカでは取引先への賄賂を禁じているが、ウィンがマカオ大学に提供した資金(←元々岡田氏が問題として、情報開示を求める訴えを起こした件)は賄賂と判断されることはないとみられる。ユニバーサルEのスポークスマンは先週金曜、「あらゆる側面から検証を重ね、法的な措置を講じる」と述べた。