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今国会でのカジノ法案審議は困難

2014/ 05/ 30

日本でのカジノ解禁実現に不可欠なカジノ推進法案が、今週の国会での議題に含まれなかったことで、法案が6月22日までの会期中に成立する可能性はほぼなくなったとみられている。超党派のIR議連副会長の小沢鋭仁議員はウォールストリートジャーナルに「今週金曜日のセッションが実質的に今国会中にカジノ推進法案の審議を行う唯一のチャンスだった」と語っている。 また議連のアドバイザーを務める美原融氏は「カジノ推進法案の通過は信じているが、近々に実現することはなさそうだ」と述べた。カジノ推進派の関係者が秋の臨時国会での法案成立に望みをかける中、IR議連のメンバーである柿沢未途議員は、法案通過は来春の通常国会までかかるとの見方を示している。日本でカジノ解禁を実現するためには、政府に1年以内にカジノ解禁のための枠組みを作成するよう求める現法案と、その枠組みの詳細を固める2つの法案成立が必要。法案が審議にかかり、投票が行われれば、与党が多数を占める現在の国会での法案成立はたやすいものとみられるが、集団的自衛権の問題など政治的に優先する課題を抱える中、議員たちはカジノという微妙な問題の扱いに慎重になっているとみられる。