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フィッチ、ゲンティンの格付けを「BBB」に引き下げ

2020/ 10/ 19

格付機関のフィッチは、ゲンティンと傘下の2社の格付けをBBB+からBBBへ引き下げた。資本支出確定額の高さと新型コロナからの回復が当初の予想よりも遅れるとの判断に基づくもの。以前のフィッチの予想では、ゲンティンの収益とEBITDAが2021年には新型コロナ前の水準に復活するとみていたが、現在では、回復には少なくとも2022年末までかかるとみられている。今回の引き下げはフィッチの「新型コロナの影響が特にシンガポールで長引く」との予想を反映している。シンガポール経済は海外からの観光客に依存してきたが、国境は2020年中は閉じられたままとなる可能性が高く、ソーシャルディスタンシングなどによって来場者数が抑制されている。こうした状況からゲンティンの調整後EBITDAR(連結ネットレバレッジ)が2024年末まで2倍を超えるとみるが、フィッチはゲンティンが着実に回復を遂げ、RWLV(リゾーツワールド・ラスベガス)の営業を強化できれば、2023年中にレバレッジを3倍近くに下げるとも予想している。By Resocasi.com