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アジア各国「どこのカジノが開いている?」
2021/ 10/ 29
2021年10月26日時点、アジア各国「どこのカジノが開いている?」
オンラインメディア「agb(Asian Gaming Breif)」で10月26日時点の、アジアのカジノ営業状況が報じられた。
●マカオ :41のカジノは、すべてオープンしている。マカオ特別行政区は、今もゼロコロナ政策を維持している。9月26日にデルタ株の感染者が発生し、中国とマカオの国境が事実上閉鎖されたが、10月中旬に珠海-マカオの国境が再開されるまでの間も、感染者が滞在した2か所を除き、カジノは全期間を通して営業を続けた。
●マレーシア:成人の90%がワクチン接種を終えたマレーシアは、10月11日以降、ワクチンを完全接種した住民の州間および海外旅行を再開すると発表した。国内唯一のカジノ事業者であるゲンティン・マレーシアは、9月30日にリゾート・ワールドの営業を制限付きで再開した。
●フィリピン:7月末からデルタ株の感染拡大を懸念して強化された検疫管理下におかれていたマニラ首都圏は、10月16~31日は警戒レベル3に移行、屋内飲食店、MICEイベント、屋内観光施設、その他のレクリエーション施設が、ワクチン接種を完了した顧客に対し収容人員の30%以内で営業可能となった。また宿泊施設の再開も許可された。国内全体のワクチン接種率はまだ低いとされているが、首都圏では78.9%と高く、12月までには90%に達する見込み。「ソレア・リゾート・アンド・カジノ」は、現在、会員と招待客のみ、CODマニラ、オカダマニラ、リゾート・ワールド・マニラは2021年10月16日から制限付きで一般にもオープンとなった。マニラ首都圏のその他のカジノも、現在は制限付きで再開可能となっている。
●シンガポール:現在国民の約84%がワクチンの完全接種を受けている。現在シンガポールは、ドイツ、ブルネイ、アメリカ、カナダ、イギリス、デンマーク、フランス、イタリア、スペイン、オランダの8カ国と検疫免除のトラベルレーンを結んでおり、11月8日以降はオーストラリアもこれに加わる。マリーナ・ベイ・サンズは、ワクチンを完全接種した人を対象に、収容人数を変更して営業している。リゾート・ワールド・セントーサも、ワクチンを完全接種した人を対象とし、1グループあたりの人数に制限を設けて営業している。
●ネパール:4月29日に始まったロックダウンは、9月1日にようやく終了。今も一定の制限は継続している。緩和後は、すべての外国人に対する7日間の検疫が廃止され、ワクチンを完全接種した外国人旅行者への到着時のビザの再発行を開始、昨年3月以降に課されていた観光産業への規制も解除された。カトマンズのCasino RoyaleやCasino Mahjongなどは、安全基準に従うことを条件に営業再開が許可された。Silver Heritage社が運営するTiger Palace Resort Bhairahawaもオープンしている。国内計12のカジノは、いずれも再開が認められている。
●インド:ランドベース(オフショアを含む)のカジノが認可されているのは、ゴア、シッキム、ダマンの3州のみ。ゴアにはMandovi川に浮かぶ6つのオフショアカジノがあり、その他のカジノは5つ星ホテル内に設置されている。ゴアのすべてのカジノは、2021年9月20日より営業を再開している(シッキム州のカジノのみ、8月から営業再開を認められた。)
●スリランカ:新型コロナの感染・死亡者数が減少したため、10月1日に6週間にわたる全国的な封鎖措置が解除された。但し外出禁止令は解除されたが、人々は仕事や必需品購入以外の理由で外出することができず、公共の場での集会は禁止、映画館、学校、レストランも閉鎖されたままで、国内の5つのギャンブル施設もまだ閉鎖されている。
●ラオス:3つのカジノがあるが、6月19日からロックダウンが行われており、少なくとも10月15日までは延長されている。カジノやゲームショップの営業は許可されていない。
●カンボジア:首都プノンペンは、200万人の住民のワクチン接種率がほぼ100%で「世界で最もワクチン接種が進んでいる首都」と言われている。国は予定よりも8ヶ月早く、年内には残りの地域でも集団免疫を獲得できると見込んでいる。ナガワールドは2021年9月15日にリニューアルオープンした。シアヌークビルの一部のカジノはそれぞれの入場条件の下、営業している。ポイペトの一部のカジノは限られた収容人数で営業している。カンポットの一部のカジノもオープンしている模様。バベットのカジノはほとんど閉鎖されている。
●ベトナム:新型コロナの感染が拡大しているため、ホーチミンやハノイなどの主要都市が9月15日までロックダウンされていた。その後は経済活動の再開を検討しており、「ゼロコロナ政策」から「新型コロナと共存する戦略」へとシフトしている。首都ハノイのほとんどの地域では、厳格なロックダウンが15日延長された。ダナンでは9月5日から規制が緩和されたが、カジノの再開はまだ許可されていない。Ho Tram Resort Casinoは現在オープンしている。コロナリゾート&カジノは、2021年8月15日時点で再開している。ホイアナは国内観光客向けにオープンしている。アリストベトナムは2020年5月から収容人数を減らして営業している。
●オーストラリア:ニューサウスウェールズ州では、ワクチンを完全接種した人を対象にロックダウンを解除しており、10月22日時点では、ビクトリア州でも外出禁止令や自宅待機の規制を解除している。ニューサウスウェールズ州及びビクトリア州のゲーミング施設は制限付きで営業している。Crown Melbourneはノンゲーミングで営業している。クイーンズランド州のカジノとクラブも制限付きでオープン、西オーストラリア州のゲーミング施設はオープンしている。
●ニュージーランド :8月にオーストラリアからの旅行者がデルタ株を持ち込み、全国で警戒レベル4のロックダウンを実施した。9月7日にはオークランドを除く全土でレベル2のロックダウンに緩和されたが、オークランドはレベル3のまま。アーダーン首相は10月22日、ロックダウンを解除するためのワクチン接種率の目標を90%に設定するとした。現在、対象人口の約68%がワクチン接種を完了しているという。SkyCityは国内にある6つのカジノのうち、スカイシティ・ハミルトン、スカイシティ・オークランド以外の4つのカジノを制限付きで営業している。
●サイパン:島で唯一のカジノを運営するインペリアル・パシフィック・インターナショナルは、3月17日以降の一時的な閉鎖を発表、その後ライセンスが停止されたため、その後も閉鎖されたままとなっている。
●ロシア:新型コロナの感染者数は800万人に達しているが、政府は全国的なロックダウンは行わないもよう。一方で先週、モスクワ市政府は、新たな感染者や死者が急増したことを受けて、60歳以上の4ヶ月間自宅待機、企業に対し最低30%の従業員をテレワークとするよう命令を出した。現時点では国民のワクチン接種率は32%と低い。ロシアのプリモヤール、シベリアの特区にあるカジノでは、体温チェック、全従業員と利用者のマスク着用の義務化、手指消毒剤の設置、社会的距離の確保などの新型コロナ対策をとりつつ、すべての施設が営業している。
●日本:現在日本にカジノはなく、国民は全国のパチンコパーラーなどでギャンブルに似た娯楽を行える。今夏の東京オリンピックの数週間前に非常事態宣言が出されたが、パチンコ店に対する閉鎖命令は出ておらず、全施設の営業が許可されている。
●韓国:最近、夏休みで新型コロナウィルスの波が拡大する恐れがあるとして、国全体で社会的距離を置くルールが強化されているが、カジノの閉鎖にはならなかった。現在は全施設の営業が許可されている。
By Resocasi.com
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