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中国「越境賭博」組織を一斉摘発、中国国民にロシアへのカジノ・ツアー勧誘の罪で

2021/ 11/ 07

中国黒龍江省と吉林省の公安部門は、最近の共同作戦により、ロシア極東のカジノ「Tigre de Cristal」で中国人客をギャンブルさせるためパッケージ旅行を利用して勧誘を行ったとして、いわゆる「越境賭博」組織の一斉摘発を行ったと発表した。それによると、両省の公安局は合計142人の容疑者を特定、75人を「カジノ設立罪」の疑いで起訴、この75人の容疑者には「賭博場の株主」「代理人」「賭博場の従業員」「旅行会社の経営者」などが含まれているという。また今回の件には約2億5,000万ドル(約284億円)の賭博資金が絡んでおり、その資金を移動させるための18のシェル・カンパニー、4つの地下銀行、ギャンブラーを対象にサービスを提供していた旅行代理店10社などが特定されたという。公安局の調査では「Tigre de Cristal」のオープン以来、越境賭博犯グループは、中国国民に対し、「ギャンブルを目的としたガイド付き旅行」の勧誘という形で、契約しているVIPルームでの賭博行為の勧誘を行ってきたという。「Tigre de Creistal」は香港企業のサミット・アセント社傘下のカジノだが、同社はオンラインメディアの取材に対し、コメントを拒否している。

中国では今年3月1日に刑法改正が施行され、「海外での賭博を目的として中国本土の中国人を『組織した』者」は、犯罪行為を犯したとみなされることが明確化されている。By Resocasi.com