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タイ、国会委員会でカジノ合法化にむけた法案完成、月内にも下院通過か

2024/ 03/ 22

タイでカジノ合法化に向けた国会委員会による法案が完成、今月末にも下院に提出される予定。国会では両院の強力な支持を得て承認されることがほぼ確実視されている。
タイ財務省によると国内に建設される可能性のある5〜8つの施設では、タイ人による売上が4分の3を占めることになるといい、カジノ税率は17%とシンガポールの課税率とほぼ同じとなる予定で、フィリピンの25%、日本の30%と比べ低めに設定され、より多くの外国投資を誘致しようという政府の姿勢を反映している。タイの新政権にとって観光産業は最も重要な分野と位置付けられている。
また、この法案では、保守的なタイ社会を考慮しカジノギャンブルの潜在的なマイナス面での影響に対する社会的な配慮も優先されている。
カジノライセンス付与の対象となるのは、資本金100億バーツ以上で登録されたタイ法人のみで、ライセンスの有効期間は20年、その後5年間の更新が可能。またライセンスの種類については、当初は最低投資額1,000億バーツの1種類のライセンス(XL)のみだが、将来的には、より小規模なライセンス(S、M、L)も検討される可能性があるという。
社会的なセーフガードとしては、タイ人にカジノ入場税を課したり、裁判所命令や家族からの要請などにより特定個人のカジノへの入場を制限したり、ギャンブル教育や犯罪防止活動を支援する専用基金の設立などが挙げられている。
現在の勢いで進めば、カジノ法案が2024年に批准され、その直後に最初のライセンス入札が行われる可能性もあり、タイでのIR施設の開業が日本を追い越す可能性も出てくるとみられる。By Resocasi.com