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MGMリゾーツ、大阪での開業準備順調、MGM大阪への出資額を4,280億円に増額

2025/ 05/ 07

MGMリゾーツ・インターナショナルは、日本初の統合型リゾート(IR)「MGM大阪」への出資予定額を4,280億円(約29億9,000万米ドル)に引き上げたと発表した。同社がこのプロジェクトにおいて43.5%の持分取得を予定していることに伴うもので、今後4年間にわたり年間約6億~7億米ドルを出資していく計画である。大阪の夢洲では4月24日に起工式が行われ、建設完了は2030年夏、開業は同年秋を予定している。MGMリゾーツとオリックスが主要出資者であるこのプロジェクトの総事業費は1兆2,700億円規模とされている。

MGMリゾーツCFOのジョナサン・ハルキヤード氏は、施工業者との契約最終調整による費用増にもかかわらず、同プロジェクトからは「十数%台の高いリターンが見込める」との認識を示している。また、為替リスクに対しても、2027年半ばまでの出資分については為替ヘッジを実施済みであるという。資金調達面では、プロジェクトには5,300億円のクレジットファシリティが設定されており、2028年以降の支出に対応する見通しであるという。


一方、同社が筆頭株主であるMGMチャイナは、2025年第1四半期において10億3,000万米ドルの純収益(前年比2.7%減)および2億8,560万米ドルのEBITDA(同5.2%減)を計上。マカオ市場では引き続き15.7%の粗収益シェアを維持しており、高級客層向けの新ヴィラやスイートの導入により、競争力強化を図っている。2025年3月末時点でのMGMリゾーツの有利子負債総額は65億米ドルで、そのうち30億米ドルはMGMチャイナ関連となっている。By Resocasi.com