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タイのカジノ法案事実上消滅、シナワット首相解任で

2025/ 09/ 05

タイのシナワット首相が8月29日、憲法裁判所によって重大な倫理違反を理由に解任された。現地メディアによると、内閣全体も同時に解任され、政局が混迷、政府が推進していたカジノを含む娯楽施設法案の早期成立も困難になったとみられる。問題とされたのは、2025年5月28日のタイ・カンボジア国境紛争(カンボジア兵1名が死亡)に関し、シナワット元首相がカンボジアのフン・セン元首相との電話でタイ軍を批判した発言が後に流出。36人の上院議員が請願を提出し、シナワット元首相は7月初旬から職務停止となり、裁判所の判断を待っていた。憲法裁判所は、元首相の行為が首相として求められる誠実さと高潔さを欠くと判断、憲法に基づき首相の資格を喪失したと結論付けた。


今回の解任により、政府が推進していたカジノ合法化を含む娯楽施設法案は事実上、成立の見込みを失った。同法案は既に2025年7月に下院の審議日程から外されていた。by Resocasi.com