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MGMリゾーツ、ドバイのホテルプロジェクトにカジノ追加の可能性

2023/ 09/ 19

MGMリゾーツ・インターナショナルのビル・ホーンバックルCEOは先日、アラブ首長国連邦(UAE)でのカジノ運営が認可される可能性があると述べた。
同社がリゾートプロジェクトを計画しているのは、ジュメイラのポルト・アイランドという埋め立て地で、有名なブルジュ・アル・アラブ・ビルのすぐ北にある。ホーンバックル氏によると、2015年にスタートしたこのプロジェクトは当初、ホテル経営契約となる予定で約1,500室のホテルとして設計された。現在は基礎工事が行われている段階だが、最近約1万4,000㎡のプラットフォームが追加され、これがカジノか商業施設のどちらかになるのだとという。このプロジェクト用地は、ドバイの統治者の資産管理グループWaslの保有資産であり、カジノが実現する場合はMGMがこれをリースして運営する形になるとみられる。

UAEには近くGeneral Commercial Gaming Regulatory Authority (GCGRA)というゲーミング規制機関が設立されることが発表されており、MGMリゾーツの前会長兼CEO、Jim Murren氏が会長に任命されている。ホーンバックル氏曰く、今後首長国連邦としての見解が固まり規制の内容が発表されれば、各首長国はそれぞれカジノを解禁するか否かを決めるだろうという。同氏はUEAの中枢機関が集まるアブダビもまたカジノへの関心を示していることは興味深いとしながらも、「観光業、インフラ、14万5,000室のホテル、巨大な空港を備えているのはドバイである」として、進行中のプロジェクトにカジノが加わることへの強い期待を示した。

既にUAEの首長国の1つラス・アル・ハイマで、カジノリゾートプロジェクトを進行中のWynn Resortsも先日、正式なカジノライセンス取得を確実視する旨の発表を行っており、相次ぐ大手オペレーターからの積極的な発信にJPモルガンのアナリストは、年内にもGCGRAによる何らかの規制に関する発表が行われる可能性もあるとの見方を示した。By Resocasi.com