リゾカジ カジノレポート

マカティの週末ポーカー日記【NGP編】

日本 2024/ 04/ 15 Written by マカオの帝王

コメント（ 6）

マカティの週末ポーカー日記【NGP編】

■　3月中旬

　四国 ⇔ 大阪の2拠点生活を大阪ミナミに集約する為、各種雑事に忙殺される中、SNSに国内の各種大型トーナメントで、多数のタイトルホルダーである〝鉄強〟のG氏から、｢3/20～3/24にかけて、道頓堀で新企画の〝New Gate Poker(NGP)〟という名前のポーカー大会を開催します。そのオープニングで関西の有名ポーカー・プレイヤー限定の事前招待制トーナメントを開くので、マカティさんにも是非参加して欲しい」というメッセージが届く。

『遂に招待選手の仲間入りか……、しかし待てよ、通常の大型トーナメントなら、同じテーブルに〝鉄強〟・・・0～2人、〝同レベル〟・・・1～3人、〝Fish〟・・・5～7人だが、この招待制トーナメントだと、〝鉄強〟・・・4～6人、〝同レベル〟・・・3～5人、〝Fish〟・・・0人！　と成る訳だ……、参加費はそれなりだが、〝鉄密度〟が50％強と高く、通常よりも圧倒的に勝率が低くなることが決定しているトーナメントに参加するのもしんどそうだ、引っ越しの準備も有るし、ここは辞退するとしよう……』

引っ越し準備（これは本当）を理由に、一旦は辞退するも、｢それならば、3/23-3/24にも、プライズ100万級のサイドイベントを、メインと平行して幾つか同時開催するので、お時間が合えばそれだけでも……｣と再度のお誘いを受ける。

『ふむふむ、招待選手は〝X〟にリツィートすると、初回エントリーが割引になると……又、厄介な〝鉄強〟達はメインやハイローラーに出ている筈だから、サイドイベントには、所謂一つの〝負け犬〟達が出ている訳だ。それならば、｢強きを助け、弱気をくじく？｣マカティ様の出番だ！』 と方針を変更し、リンの許しを得て、2日間の短期遠征決定！


■　3月23日（土）

道頓堀の会場へ向かう。

先ずは、ミナミ界隈のポーカー・プレイヤーの間では、伝説の〝ROCKETS〟のリニューアル版トーナメント！
参加費2.5万（7千円引き）、総エントリー約100名中、リエントリー無しで健闘するも5位で終了……

続いて夜に開催された参加費2万のナイト・トーナメント、これもリエントリー無しでFTに入るが、同じく5位で終了。

共にインマネするも、不完全燃焼で眠りにつく。


■　3月24日（日）

最終日、来週末になんばHipsで開催される〝TPC〟とのコラボ・イベント（参加費：2.5万 ⇒ 2万）にエントリーする。 これも序盤でスタックを増やし、リエントリー無しでFTに突入し、インマネを確定させるも、又も5位で終了……

『くっそう！　5位、5位、5位！　オリンピックの陸上や水泳、スケート等で複数種目にエントリーし、全てで〝入賞〟するアスリートはなかなかのものだが、誰の記憶にも残らない……　しょぼい5位の〝インマネ〟はいらないから、一つでも優勝！　せめて準優勝が欲しかったが、ハイローラーは敷居が高い、今回はここまで……』

今大会三つ目の5位のプライズの手続きを行い、会場を後にする。

日曜日の夕方な為、ガラガラの中華料理店に入り、餃子と焼きそば、それとビールを頼む。
小腹が満たされたので、ビールのお代わりを飲みながら〝今夜の修正ゲームプラン〟を考える。
日曜日は他店舗も早い目にトーナメント予定を組んでいるので、今から参加出来る適当なイベントは見当たらなかった……

『駄目だ！　既に進行中のトーナメントに、アベレージの半分以下で参加するのも、参加費は安いがプライズもしれている〝1円パチンコ〟みたいなイベントに参加するのも気が進まない……、そうだ！　さっきの〝NGP〟の会場で参加費1万の〝Closer〟イベントが最後に有る筈……、これなら〝三連続5位！〟で獲得したポイントでエントリー出来るので現金は減らないし、優勝10万、総額20万は保証されている……、今は日曜日の夜、一般人なら明日からの仕事に備え家路につく時間帯だが、〝毎日が日曜日〟となった当方には関係ない！　参加者が20人以下なら保証割れでチャンスだ！』

〝今夜の修正ゲームプラン〟が決まったので、店を出て、道頓堀の会場へ向かう。

｢あぁ！　やっぱりマカティさん、戻って来てくれましたね！　今ならまだハイローラーにエントリー出来ますよ！｣　と顔見知りの受付スタッフが話しかけてくる。

しかし、ハイローラーイベントは、メインを滑った強者達で賑わっており、その真っ只中にアベレージの半分で途中参加する気には成れなかった。

｢スケジュールに記載の有った、1万出しの〝Closer〟は？　今が21時10分で、21時スタートと書いてあったけど？｣ と尋ねると、｢うーん、それが人の集まりが悪くて、3人以上集まればスタートするのですけど……｣とはっきりしない様子……

するとそこに、長身の美人女性ポーカー・プレイヤーの〝ななちゃら〟さん、登場！

｢あーあ、飛んじゃった……、後残っているのは、この〝Closer〟だけかぁ……、インマネは3位まで、1位：10万、2位：6万、3位：4万、エントリーが3人だけだと、座っているだけでインマネ確定！　これは美味しい！　やるっきゃない！　ねぇ、マカティさんも一緒にやりましょう♡｣

美人女性ポーカー・プレイヤーに誘われたら、これはやるしかない！

当初のスケジュールより1時間遅れの22時から、ブラインドは進行した状態で、顔見知りの若者一人を誘い、3人で最後の戦いが（何となく）始まった。

最初は緩く、静かに始まったのだが、ハイローラーを飛んだ人、何でも良いからもう少しポーカーしたい人、オッズが良さげなので、美味しいと思った人、等が次々と参加し、あっという間に総エントリーは20を超え、美味しい保証割れは無くなった。

『これは普通にポーカーするしか無くなったな……、しかも、〝鉄強〟の一人、B氏も参戦してきた。取り敢えずはダブルアップを狙おう！』

A、K　でオールインするとT、Tにコールされ、何も当たらず負ける。

ポイントでリエントリーし、レジクロ直前の23時50分にT、Tでオールインすると、今度はA、Kにコールされ、Tがヒットし喜ぶが、その後Q、Jと出て相手がストレートとなり負ける。

『ちょうどレジクロか……、今回はここまでだな』

席を立って帰ろうとすると、ここまで順調にスタックを築き上げた〝鉄強〟のB氏から｢おや？　マカティさん、お帰りですか？　まだプライズの残りは有るんでしょ？　もう一回だけリエントリーして、とことん遊びましょうよ！｣ と声を掛けられる。

そこまで言われると断り切れず、渋々リ・リエントリーする。
時計の針が12時を回り、今宵のGateはCloseとなる。

総エントリー35、残り15人、その中で当方は最小スタック、失うものは何もない、ここからは飛べば即終了の最後の(しょぼい）戦いが始まった！

本来なら、飲酒は控えるべきだったが、大会期間中のみ有効のドリンク・チケットが余っていたので、すべて使い切ろうとビールをじゃんじゃん頼む。

ここからは、記憶が曖昧なのだが、7のポケットでオールインすると、セカンド・チップリの〝ななちゃら〟さんとぶつかる。

｢えぇー、マカティさん、強いんですかぁ？？｣

｢それは強いですよ｣と答える。

｢えぇー、でもこれは降りられないなぁ……｣

〝ななちゃら〟さんはA、Q。

こちらの7ポケを見て、少し驚いていたが、何も当たらず7ポケの勝利！

｢ね！　やっぱり強かったでしょ｣と答えると、

｢7ポケに負けたのなら、仕方が無い｣との返事が返ってきた。

次に♢Ｊ、♢Qでオールインすると、誰かにA、Kでコールされるが、共にないも当たらないままリバーで、此方が勝利の女神（♡Q）を引き当て、ダブルアップし、スタックをアベレージとしてFT（残り9人）となる。

『ふぅ、これで参加した全てのサイド・トーナメントでFT入りだ。しかし今回のインマネは3位から！　5位ではそれこそ何もない、さらなるダブルアップが必要だ！』

一人脱落し、残り8人となる。

当方の6ポケがセットとなり、ショートを一人飛ばし、残り7人となる。

その後、ハンドが入らずフォールドを続けていると二人飛び、因縁の〝残り5人〟となる。

『これで、参加した全てのサイド・トーナメントで5位以上が確定だ！　しかし、今宵の最後のトーナメントは、参加費が安いだけ有ってインマネは3位から！　ここで飛んだら何もない！　しかし現状は〝ななちゃら〟さんと〝鉄強B氏〟のチップリ争いに、女性のSさんがインマネ圏内の3番手で、当方ともう一人の若者が最下位争いか……』

すると当方BBの時、上位3人全員フォールド、SBの若者からオールインが飛んできた！

ハンドを確認する。

『♠A、♠J、上等上等！　純正ブラックジャックだ！　こちらもオールイン！』

若者は♡7、♠7、だった。

フロップでいきなりAを引き当て、そのまま勝利！

『7ポケを使いこなすには、少々修行が足らなかったようだな……』

これで暫定3位の女性Sさんに肉薄し、バブルとなる。
金持ち喧嘩せず？　で、〝ななちゃら〟さんと〝鉄強B氏〟はフォールド、時々オールインで互いにぶつからず、当方とS氏のつぶし合いでインマネ確定を待つという〝温泉モード〟に突入！

『結局こうなるか……、まぁ、それはそれで重畳だ！　可愛い系の女性プレイヤーのSさんに恨みは無いが、ここは勝負！』

当方BBの時、上位2人が共にフォールド、SBのSさんから2.5BBのオープンが入る。

当方のハンドは♠9、♠7。
大したことは無いが、取り敢えずコールしてみる。

フロップ；♡8、♣6、♠5、いきなりストレートが完成する！
表情を悟られない為、わざとらしくサングラスをかける。

｢えー！　マカティさん何ですか？　でも、打ちまーす！｣
とSさんからポットの7割程度のベットが飛んでくる。
悩んだ振りをした挙げ句、渋々コールする。

ターン；♣7

『これは話が違って来た。現状まだ勝ってると思うが、いろいろ捲られる目が出きてしまった。チョップまでは良しとして、リバーは見たくない！』

長考の末、Sさんからオールインが飛んでくる。

それは当方も望むところだったので、即オールインする。

Sさんのハンドは♡7、♢7！

セットだが、現状はストレートの当方が勝っており、7は1枚押さえている。
怖いのは8，6，5，のどれかが落ち、相手がフルハウスに昇格することだったが、リバーはラグで当方の勝利！

これでショートに転落したSさんは、その後、〝ななちゃら〟さんとの女性対決に敗れ、4位で終了し、当方のインマネが確定する。

『ふん、これで今回の新企画（NGP）では、滑ったメイン以外の、参加した全てのサイド・トーナメントでインマネ（※驚異のインマネ率80％）することになったが、今一つぱっとしない……しかし、現状のチップ量は、1位：ななちゃら・・・45％、2位：B氏・・・40％、3位：マカティ・・・15％、苦しいのは同じ……』

その後、当方：A、6、　ななちゃら：A、J、でぶつかり、
フロップ：Q、7、2のレインボー
席を立つ準備をするが、ターンで2が被ったので座り直す。

『少し望みが出てきた……6ならこっちの勝ちだが、これで勝っては申し訳ない。A、Q、7ならチョップか……、相手は〝ななちゃら〟呼び込むなら〝7〟だ！』

｢7（なな）！｣　と声を出すと、リバーで〝7〟が降臨する！

｢何で7？｣と尋ねられたので、｢いやぁー、負けたくはない、けれど6で勝っては申し訳ない、そこでチョップ狙いの7を呼び込んで見ました……｣　と答える。

苦笑する〝ななちゃら〟さん。

途中から、｢もう営業時間終了！｣を宣言し、メガネを掛けていたが、美女は何をしても絵になるなぁ……、と思いつつ、ゲームが進行する。
（注）考証170㎝だが、厚底ブーツのせいか、当方（174㎝）より背が高く見える。

インマネ祝いで、最後のドリンク・チケットで生ビールを頼む。
普通なら、上位2人は直接対決を避け、当方を飛ばしにかかるのだが、〝鉄強（二人）〟の辞書には〝優勝〟しかないようだった。

こちらが屑手をフォールドし、ビールを飲んでいる間に、何と上位二人が共に、｢オールイン｣を宣言！

どうやら、B氏・・・2ペア完成、　ななちゃら・・・ワンヒットフラッシュドロー？
のようであった。

『こ、これは〝棚ぼた〟の予感が……、B氏はナイスガイでプレイスタイルも尊敬しているが、ここは〝ななちゃら〟さんに勝って欲しいところだ！』

リバーでフラッシュが完成し、喜ぶ〝ななちゃら〟

B氏は静かに席を立ち、姿を消した。

さて、ヘッズアップとなったが、チップ量で9：1では勝負にならず、共にマージナルなハンドでトップヒットするも、キッカーの差により2位で終了する。

『まぁ、優勝の栄冠を手にするのは、美女が相応しい。今宵はここまで！　さて、明日からまたミナミのタワマンへの引っ越し準備再開だ！』

老兵は静かに、人影もまばらな日曜日の深夜のミナミの雑踏に消えた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【完】