リゾカジ カジノレポート

狙・神主打法 パラダイス仁川②

* 韓国 2022/ 08/ 29 Written by joumon

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(つづき)10万ウォン卓は、何やらタダならぬ雰囲気で勝負している人が多い。しかも慣れた感じの御仁。邪魔するワケにはいかない。

 5万ウォン卓で中国人に混じって打ちだした。
・・・やっぱりしぼりは良い。中毒性がある。長いことしぼっていなかったので、また格別だった。
 人のしぼりをチラ見するのもいい。左手、右手、両手、順番、千差万別だ。
狙っていた長いツラ目は起きなかったが、ニコニコの長いツラが発生した。
(バンカーとプレイヤーが2回連続ずつ勝つ目)
私はあまり誰かの逆張りをしない。確率はほぼ同じなのに、雰囲気だけ悪くなるのがイヤなのだ。連勝中ならその人にしぼりは任せる。勝てば拍手をする。
 なかなか気持ちが伝わらない中国人の小さいオジサンも、メロンを張っていた時に7を9でマクって私が拍手するとさすがに破顔一笑、良い笑顔を見せてくれた。

 ・・・そんな良い雰囲気で、皆、浮いていたと思う。
日本人のカップルが入って来た。
 女性の方は、良識ある感じで普通。ただ男性がクセがあった。ブツブツ言いながら結構あからさまで挑戦的な逆張りするのだ。イヤな予感がした。

 ・・・こんな目のシュート。特に特徴はなかった。
50万ウォンくらい張る中国人が、バンカーヅラを作りだし、皆イケイケの5回目。
中国人はベンマヌン(100万ウォン)。私は20万ウォン。他にも皆ワラワラとバンカー。

 するとどうだろう。その日本人の兄さん、なんとプレイヤーに20万ウォン。
私はもちろん文句など言わない。BJでもなんでもそう。自由だからだ。

 しかし中国人は激怒。すごかった。
「アーシャラコノヤロタイラーァッ!!!」
意味は分からないが、何を言いたいかは明らかだ。マスクをしていなかったら、飛沫がすごかっただろう。

 すると日本人の兄さん。彼女にこういった。
「見ててごらん。このシュートは連勝しても4連勝まで。5はいかないよ」
・・・たしかにタイなどはさんでいるが、よく見ると伸びても4まで。
兄さんの言う通りどちらかの5連勝ヅラはなかった。
 だがしかし、、、、、、ツラはツラだからねぇ。勇気あるなあ。

かくしてプレイヤーは5。バンカー3。中国人のオジサンはカードを叩きつけている。

・・・3枚目をめくり出す日本人兄さん。彼女が右腕にもたれかかって見ている。
「アツい。。。。。。。。うわああ、マジかよサイヤク!!」
・・・5。4なら合計9で5なら合計0だからアツかったのか。なるほど。
日本人の兄さんは結局トータルゼロの目。

中国人のオジサン。気合いをこれ以上ないくらいいれてめくり出した。
 まずタテ。
「ウータイラパア?」
・・・意味は分からないが、だいたい分かる。引き分けもある、という意味なのだろう。
相手がゼロだからディーラーにめくらせる手もあるかと思ったが、逆張りされては気持ちも分かる。じっくりコロす気か。
 ・・・と、ヨコをしぼり出した。瞬間、ディーラーに渡した。
・・・9。そうか。フォーサイドだから9か10だから合計2か3だし、配当半分の6にもなりえないからか。
 合計3でバンカー、中国人のオジサンや私などの勝ち。日本人兄さん一人負け。

 あ、やっぱりツラだったなと思ったら、日本人の兄さんは彼女を残して去ってしまった。
オイオイ彼女は?置き去りかよ?学習してくれるといいが。
 ・・・あとはバカラは特に何もなく、テンコシャンコだった。


 キヨミズ師もフルチャージされて起きてきた。
合流して、やはりもう少しBJを打ち尽くそうということになった。
試したい、2年間温めた戦術もあったのだ。

そうして始めた2日目のBJ。新台も試そうかと思ったが何しろ人がいない。自分で開けるのもおっくうだった。普通の1万ウォン卓に二人でついた。
 私の打ち方はほぼBS、キヨミズ師じこみの変則パーレイである。・
じっとMINベットでやり過ごし、連勝の波をつかまえる。これが一番安全かつ爆発力がある。何が変則かというと、必ずしも連勝した分をすべて次ゲームに賭けてしまうわけでもないし、連勝していなくても流れをみて突然ベットを上げる。

 時間を長く打つにつれて、失われた感覚が戻ってきた。
やはり日本人が多い卓だ。わりと静かに進んでいった。
並びはトップバッターにキヨミズ師。次が私。
次が青いパーカーの静かなおじさん。サードベースが入れ替わりたちかわりだった。

とにかく今回は勝負の流れを重視した。
親が異常に強い時も何回もあった。そういう時は、こちらが15や16に対して親が絵札ならすぐにサレンダー。調子が悪い時は、サードベースの若者から批判されたが、親の2に対してこちらが77でもスプリットしなかった。私はそんなときは結局張りゴマだけ増やして負けを大きくするだけだと信じているからだ。

少し書いたが、カジノは閉店時刻が無い。皆が必死にシステムを作るのは、すべて自己コントロールのためだ。井川さんのマジックモーメントのように、とにかく途中で資金不足のトビや、アツくなってのミスなど、退席さえなければ、いずれミニ・マジックモーメントくらいは来るはずなのだ。

それは具体的にBJでは、やはり親の連続トビであろう。
ここに私は、BJというゲームの勝ちやすさがあると思う。自分で選択できる部分が多いので、親がものすごくとぶ時は、こちらは無理する必要はないのだ。また、できるだけ張りは増やした方がよいのだ。
 つまり、親のアップが5や6の時、こちらが7や8でもダブルをした。
気持ちよかったのは77の時。スプリットからのダブルでやはり親がトビ。
子の総カキとなった。
 もちろん、12や13からも引かない。親がトビが分かっている前提なら、自ら退席していなくなるのはこの上なくもったいないからだ。
 結局バクチはメリハリなのだ。

 まあされど良い時間はそこまで続かず、ついに親が強い時間帯がやってきた。何をしてもダメな時間である。

 しかし私はこの時をある意味待っていた。コロナで長いこと行けなかった時間。
結局ポーカーの基礎や確率は覚えられなかった。自分には向いてないと思った。
このパーレイ打法の肝である、打たれ越し(親がどうやっても強い時にミニマムベットで耐える)でいかにやり過ごすか。トイレや食事休憩をするほかにも、何かできるはずだ。
 別で書いた亜空間殺法もあるが、12からのダブルなど、超変則打ちは場合により卓を壊すし、せっかく同卓者と良い雰囲気だった場合でもそれは崩れてしまうという難点があった。
 やられるパターンを考えてみよう。親が調子がいい時、こちらが2連勝したとする。勝てば3連勝の回に少し張りを増やした時に、スコンとやられることは多くないだろうか。つまり張りを増やした途端に、変な目がくる。
よくあるのが、13.14.15.16だ。
15.16ならまだしも降りてしまえばいい。実際BSでも15のピクチュア、16の9やピクチュアは降り(サレンダー)だ。
 つまり、カジノ(というか負ける大きな流れの時)は、こちらが勝負だと思って打つ気マンマンのバッティングカウントのところに、13.14というどうしようもない、決め球を投げ込んでくるのだ。別の人のを見ていてもこのパターンは多かった。
 親がピクチュアなのでもちろんヒット。アッサリこちらがバーストでビッグベットは負け。自分のも他人のも、イヤというほど目にした。憎むべきカジノのウィニングショットだ。

 ・・・13。私はハタと気がついたのだ。14はどうしようもないが、13って。。。
13???
足して13なら11倍の配当がつくサイドベットがあるじゃないか!
 ペアとは違う。ペア好きの人は、好調の時は本線もペアも調子が良い時が多いように思う。また、ペアとはいろんな出目(2~20)があり、スプリットの選択含めて選択肢が多すぎて結果論における正解、不正解は全く分からない。

 どうしようもない球である13を、狙い打つことができたなら、調子が悪い時の死角も少なくなるのではないだろうか。またそれを、マーチンゲールとまではいかないが、賭けの単位で言えば、1.1.1.1.1.1.1.2.2.2.くらいなら・・・・
 さらに、結構ツラ目で13が来ることもある。そこは狙って張りを増やせば、爆発力につながらないだろうか。。。

 「相手が決めに来た一番良い球を待って打つ」これは最近ヤクルト村上もすごいが、唯一三冠王を三回獲った、落合博満の打法である。決めに来たインコースを確実に打つため、ピッチングマシンに正対して打つ秘密の練習を行い、あの神主打法を編み出したスーパースターだ。
 「そうだっ落合だ!神主打法だ!」カジノもまさか、不調時のインコースである13を待って狙い撃ちされるとは考えていないだろう。
 私の思い込みは激しくなり、一人でニヤニヤ笑いながら盛り上がっていた。
ただの控除が悪いミニゲームなのに。真正のバカだ。

 ・・かくして始まった長い親の好調時、私は13に少し張りだした。
後付けで気づいたのだが、これは博打のスリルとしても面白い。

 1枚目に3が来ると、あとはピクチュアが来ればいいので、激アツなのだ。
やはりたまに13は来た。それでコマがガクンと減るのは防げた。思った通りだ。

ある時、親は全然バーストしないし、親のBJが続くときがあったが、
私は13をとり、ツラ目をつかまえて30000ウォン張っていて30万ウォン増えてホクホクだった。保険としては優秀だ。
しかし、さすがに3連はないだろうなんて思いながら、半ば調子に乗り10万ウォンを合計13に張った。

 1枚目   3。
 2枚目  『コン!コン!(中国語でピクチュア)』と叫ぶと、
・・・結果はピクチュア。キングだったと思う。
      なんとメロンチップ(ベンマヌン)が返ってきた。

こうなると、不思議と本線も調子が良くなっていった。気分よくディーラーにチップを渡し、下がったところで洗い、夕食に行った。たまたまかもしれないが、上手くいった。

 昨日オバルタンに間に合わなかったので、絶対に行きたかったのだが、なんと水曜日は休みであった。
 これはかなりショックだったが、同フロアの焼肉屋に行き、オバルタンほどではないが、かなりウマかった。
 焼肉、ユッケ・・・ビール・・・

キヨミズ師と祝杯を上げていると、師がこんなことを言った。
「ジョウモン、どうすんの?帯までいってないだろう?」
「・・・はい。しかし久しぶりなので、勝って帰りたいんです」
「そっか。じゃ仕上がって良かったな。おれはもうちょっと仕上げたいんだ。」
「・・・えっ?もう十分じゃないんですか?」
「いや、おふくろが入院してるんだけどさ、個室に入れたいんだよ。」

人のために打つ。素晴らしいと思った。
「付き合いますよ。種目はなんですか?」
「ルーレットにしようと思うんだ。」

ルーレット???
勝負の種目として、初めて聞く言葉だ。バブルのころの、キャッチボールの話や、賭け方の話などは何度も師から聞いて教わった。しかし師が実際にルーレットを打っているところは見たことがない。

・・・私はワクワクしながら寝た。

朝。カジノ飯はまたもクラブハウスサンドイッチ。美味い。
キヨミズ師はすごいボリュームだな、と言っていたが。
ドリンクまでポイントクーポン制になってしまったのが新しいところだろうか。
カジノ内はコーラタダなのに、食事所ではコーラはポイント使わないとダメとは、、、不思議。

 出発まで、ルーレット勝負が始まった。
8.15.8.6…….入ると黒のツラだった。
私はとりあえずチギれるまで押そうと、とれるだけ黒のツラをとった。たいして続かなかったが。
キヨミズ師はケン。
 私はカジノに来ると一回はフラワーベットしないと気がすまない。ドラクエオンラインのカジノから、すっかりハマっているのだ。しかし混んでいる時はできない。今ならチャンス!
 32にフラワーベットを作った。
キヨミズ師は3点張り。

「ノーモアベーッ スロイングダウーン!!」
瞬間思った。なんでここは英語なんだろう。
玉が転がる。
・・・・・テンっテンテンテンテン
 赤の36。
出た!よくあるフラワーベットのスミに引っかかるあまりうれしくない9倍だ。
キヨミズ師は36に張っている。コマを増やしていた。

 次の回。私はツラが切れたあたりでよくあるゼロを狙った。
ゼロに大張り。
 キヨミズ師はなんと1点。スイチ勝負。

「スロイングダウーン!」
・・・・・テンっテンテンテンテン
 黒の22。
あーダメだ。私はルーレットのために用意した分がスッテンテン。

キヨミズ師は厚く張っていた。すごい。なんと1点で当てた。
超能力者かと思った。
「さ、ジョウモン、時間だ。行こう。」

両替し、そそくさとバスへ乗った。(チェックアウトは済ませていた)
帰りの飛行機は若干貨物の積み下ろしで出発が遅れたものの、無事到着。
帰りのお土産のオモチャで気づいたが、電池は日本も韓国も単3は少なくとも共通のようだった。
成田までも成田からも、バスはほぼ運休。ここは皆さま注意されたし。
電車しか無い。成田エクスプレスに乗った。

ほんっっっとうに久しぶりだったので、格別楽しかった。
結局シメールとかスパとかプールとか案内されたが一切行かなかった。
カジカジというやつか。

・・・家に報告申告すると、例によって勝ち分はすぐに〇ッチ裕三のバッグに替えられてしまったが。まあ、次回家庭内ビザのためだ。仕方がない。
 勝って食べる横浜駅西口のコロッケうどんはまた格別だった。気分は桜井章一だ。

 私はひとつだけどうしてもひっかかっていたので、キヨミズ師にLINEで聞いた。
『ルーレットですけど。最後、スイチでなんで獲れたんですか?』と。

どうしてもルーレットの1点勝負が神がかりすぎて、出目的にも理解できなかったからだ。22が出ていたわけでも、コールドナンバーだったわけでもない。
 盤を理解していないとやはりダメなのかと、飛行機でにらめっこしても成田エクスプレスでにらめっこしても結局分からなかったからだ。

 LINEが来た。
『おふくろの誕生日が2月2日なんだよ。だから22。』

・・・!
拍子ぬけしたような気もしたが、最後は人を想う気持ちがモノを言うのかな、と思った。
きっとお母さまは過程は分からず病室は個室に入っていらっしゃるのだろうな、と。
                                     (完)


このReportへのコメント(全 2件)

2022/08/30(Tue) 18:04

ジーク

亜空間の次は神主打法w
今回のレポートも読み応えありました!


2022/09/01(Thu) 19:41

joumon

ありがとうございます。


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