リゾカジ カジノレポート

マカティの年末ポーカー日記【ジャック&クィーン編】

* 日本 2023/ 01/ 30 Written by マカオの帝王

コメント( 4)

■ 12月30日(金)

師走の雑踏の中、人の流れに逆らい、南海なんば駅から新今宮方面を目指し一人歩く、還暦ポーカープレイヤー・マカティ。
今宵、訪れたのは、アミューズメント・カジノバーの老舗、ジャック&クィーン。

最近は、ポーカーに特化した店が多い中、ここは、バカラ/BJ/ルーレット/ポーカー、と揃えており、魅力的なバニーガールのお姉さんがドリンクを持ってきてくれること等、一般人が考える “カジノ・バー” そのものと言える。

今回、今年の締めにこの店を選んだのは、来年開催予定の大規模トーナメントの追加参加権を獲得する為であったが、そのサテライト自体は全国複数の店舗で同時多発的に開催されている中で、敢えてこの “ジャック&クィーン” を選んだ理由は以下の通り。

⓵ エントリー数に関わらず、3枠保証!(28人以上は4枚+)
(注)通常、この種のサテライトでは、7エントリー毎に1枚、等の規定が有り、しかも端数は “切捨て” される為、例えば総エントリーが “13” だった場合は、1枠を13人で争うことになってしまうが、このように3枠保証だと、極端な場合、参加者が3人しかいなければ、全員通過! することになる訳です。

② 3枠保証なのに、参加者が少なそうであったこと。
(注)他にも、ポーカー専門店で、2~5枠保証! の店は有るが、それらの店には多数の参加者が押し寄せるので、保証枠オーバーとなり、メリットが無くなるケースが多い。
それに比べ、この “ジャック&クィーン” には、それほど参加者が集まらないのでは? と予想されたこと。

③ 参加者が少なそうな上、鉄強(鬼滅の刃に出てくる、“上弦の鬼” のような強い奴!)
不在と思われたこと。
(注)来年開催予定の大規模トーナメントそのものには、全国の “鉄強” が大集合する筈だったが、その皆さんは既に複数の参加権を獲得しているだろうから、この師走にわざわざポーカー専門店でない、この “ジャック&クィーン” に足を運ばないだろうと考えたこと。

④ おまけ
(注)久しぶりに、綺麗なバニーガールのお姉さんに囲まれて、旨いビールをビールを飲みたかったこと。

上記の ① ~ ④ をあれこれ考えながら、2カ月ぶりに“ジャック&クィーン”に足を踏み入れる。

予想的中!

店内はそれなりに賑わっていたが、バカラ/BJ/ルーレット/ポーカー、と客は分散していた。 又、3枠保証なのに稼動中のポーカー卓は一つだけで、危険な “鉄強” の姿は見られず、当方を含めて僅か6人だけ!

早速、バニーガールのお姉さんにポーカーへの参加を告げるが、ここで、「シングルだと4千円で2万点スタート、ダブルだと8千円で4万点スタートです。どちらにしますか?」と尋ねられる。

仮にテーブルの参加者の大半が “ダブル” だと、最初からハンデを背負うことになる為、確認の意味で、「他の皆さんはいかがですか?」と聞き返すと、「あぁ、お一人様だけダブルで、残りのお客様はシングルです」とのことだった。

『ふむふむ、“鉄強” 不在の6人中、マネーパワーで “下駄” を履かないと上位3人に入れないようでは、引退した方がマシだな……、シングル上等!』

4千円だけバニーのお姉さんに払いテーブルに座る。

以下、テーブルの参加者に名前を付ける。

⓵ ダブル・・・(カネの力で4万点でスタートしたから)
② ギネス・・・(当方の頼んだギネスビールを見て、美味しそうだと自分も頼んだから)
③ バカラ・・・(普段はバカラがメインで、ポーカーは練習中、とのことから)
④ 熟女・・・・(昔は美女! だったと思う……)
⑤ ダンディ・・(上の熟女の同伴者)

“ダブル” のみ4万点、他は2万点で、上位3人がシート獲得となるサテライトが始まった。

イギリスの諺に、「盲人の国では、片目の男が王になる」というのが有る。

この日、この場所、この時間帯、マカティは “王” だった。

“ダブル” のスタックを削り、“バカラ”を2度飛ばし、望み通りバカラ卓へ案内し、“ダンディ” と “熟女” を二人仲良くBJ卓へ導いた。

その結果、エントリーの締め切りは21:30だったが、21時前の時点で残り3名となった。

1位:マカティ・・・約12.5万点
2位:ダブル・・・・約 3万点
3位:ギネス・・・・約2.5万点

『鎧袖一触、とはこのことか……、これでほぼ決まりだな。あとは30分、ただ座っていれば、それでOKという訳だ。まるでワールドカップで、予選リーグ通過がほぼ確定したチーム同士が、最終戦で残り時間を消化するように……』

残り約20分、無益な勝負をせず、ゆっくり時間を消費して、このまま全員通過しては? と提案すると、右隣の “ギネス” は同意するも、何故か左隣の “ダブル” から、「それはおかしい! トーナメントである以上、最後の瞬間まで、全力で1位を目指し、プレイすべきではないか!」と正論が出てくる。

それは確かにその通りであったが、『それなら、もっと頑張れよ……』と、ダブルで入ったのに、当方の約1/4しかないスタックを横目で見ながら、消化ゲームが進む。

エントリー締め切り5分前の休憩中、何やらフロアスタッフが動き出す。

「はい、分かりました。ダブルエントリー+アドオン込みのフルスタック:5万5千点でお二人様、少し遅れてもうお一人様、計3名様、全員フルスタックでのサテライトご参加ですね! 有難うございます! 確かに承りました!」

空いている3つの席に、それぞれ5万5千点のスタックが3本、準備される。

「えーっと、これは、今から3人参加者が増えるということかな?」
とディーラーに尋ねる。

「はい、その通りです」

「そして、その3人は全員ダブルエントリー+アドオンで、計1万円払って、MAXの5万5千点で参加するのかな?」

「はい、その通りです」

何やら、前途に暗雲が立ち込めてきた……

「それじゃ、最後に聞くけど、今から来る3人の中に有名人? はいるかな?」

「あぁ、それでしたら、2年前の XXX や去年のYYY、そして今年のZZZ(いずれも全国規模のビッグ・トーナメント)で優勝された、“メロンパン(仮称)”さん、ですかね?」





『聞いてないよ!(今聞いたけど……) この年の瀬に、効率的に来年のシートを獲得する為には、穴場であるこの “ジャック&クィーン” に、レジクロ寸前にフルスタックで入るのが尤もコスパが良いと……確かにその通りだ、オッズを重視するポーカー・プレイヤーとしては正しい思考だ。しかし、“鉄強降臨” とは……、これで話が違ってきた……』

“ダブル” と “ギネス” の二人も、2千円を支払いアドオン(+15,000点)した為、対抗上アドオンする。

『獅子は兎を倒すのにも、全力で立ち向かうのだ……』

この結果;再開直前のスタックは以下の通りとなった。

1位:マカティ・・・・・・・・約14万点
2位:メロンパン(仮称)・・・5万5千点
2位:メロンパン(弟子)・・・5万5千点
2位:常連・・・・・・・・・・5万5千点
5位:ダブル・・・・・・・・・約4.5万点
6位:ギネス・・・・・・・・・約4万点

21:30 ゲーム再開、ここから先は飛んだら終わりである。

ふざけたポーカーネームに相反し、メロンパン(仮称)は流石に手堅く、確実にスタックを築く。

又、その弟子と、常連と思しき若い奴も、最新のポーカー理論に基づいた打ち方で立ち回る。

『ふむふむ、このトーナメントに最初から参加したお二人さん(ダブルとギネス)にはお気の毒だが、このメンバーでは3枠に入るのは困難だろう……、スタック差が有るのだから、当方は高みの見物を決め込み、メロンパン(仮称)も抜けるとして、その弟子+常連で、残りの1枠を争うのを、ギネスビールでも飲みながらゆっくり待つとするか……』

所謂〝ROCK(岩)〟モードに突入し、プレミア・ハンド以外は参加しないことにする。

予想通り、10時過ぎにダブルとギネスが脱落し、残り4人となる。

1位:マカティ・・・・・・・・ 約13万点
2位:メロンパン(仮称)・・・ 約10万点
3位:メロンパン(弟子)・・・ 約9万点
4位:常連・・・・・・・・・・ 約7万点

『後一人飛べば、それで終了だ。これはサテライト、別に一位になる必要は無い。けど、この “ROCK” というのは退屈なものだな……』

そんなことを考えながら、ギネスビールを追加すると、アルコールの薬理作用で “ROCK” を外したくなってきた……
視界の中に、ちらちらとセクシーな衣装に身を包んだバニーガールが入るのも良くない。

『ラスベガスでは、“セクシーはリスクを加速させる” と言われている。別にここで無理に勝負に出る必要は無い、それは分かっているのだが……』
「はい、マカティさん、ギネスビールでーす♡ それにしても、このサテライトが始まってからずっとチップリですね! すごーい! いつもは他のお店だと思いますけど、うちの店にも時々で良いから顔を見せて下さいね♡」

頷きながら、つい胸の谷間に視線が行ってしまう。

『確か、ホモ・サピエンスの女性の乳房が膨らんでいるのは、猿が木から降りて人間に進化し、腰に布を纏い始めた結果、それまでは雌のお尻(の割れ目)を見て発情していたのが、それが分かりにくくなった為、一部の雌が、良く目立つ顔の真下にある乳房を膨らませて、そこに疑似的な“お尻(の割れ目)”を出現させたという説が有ったな。その結果、乳房が大きい雌ほど、大勢の雄を惹きつけ、より多くの子孫を残した結果、ヒトの女性の乳房が段々と “巨乳化” したそうだ……』

後一人飛ぶまで、残り全部フォールドするつもりだったが、ボタンで店名と同じ、♡J&♡Qが入る。

UTGのメロンパン(仮称)が3BB(4,500点)でオープンする。

『ボタンで、チップリで、店名と同じオシャレなハンドで、隣にはバニーのお姉さんがいる……、ここで2~3万のポットを獲得し、卓でのチップリを決定付け、バニーのお姉さんに「いやぁ、やっぱりこの店の名前と同じハンド(♡J&♡Q)はラッキーだった! これで突破はほぼ確定だ!」と受けを狙うのも一興だ……、などと緩いことを考えながら、UTGからオープン(≒かなり強いハンド)したメロンパン(仮称)に対し、8BB(12,000点)のレイズをかます!

SB、BBは共にダウン。

少し考えた末、メロンパン(仮称)がこれをコールする。

フロップ;♢K、♣J、♢8

Jがヒットしたが、それ以外は良いとこ無しのボードであった。

これをメロンパン(仮称)はチェック。

ここで無理をせず、チェックを返してフリーでターンを見に行けば良かったのだが、『相手も滑っていそうだ……、一応ミドルヒットはしている。ここでベットすれば、この3万弱のポットを獲得出来るかも……』と考え、ポットの約65%となる18,000点をベットする。

すると、メロンパン(仮称)から、最も聞きたくなかった言葉、「オールイン!」が飛んで来た!

『オールイン! だと? もしここで降りれば3万点を失うことになるが、まだ10万点は残る……、チップリをメロンパン(仮称)に譲ることになるが、依然2位でシート獲得圏内だ。それに対し、もしここで相手の10万点のオールインをコールしたとしたら、JかQがヒットしなければ、相手のキング1枚に負けている……、ここで10万点を失えば、残りはたったの3万点! 一度ショートに転落すれば、3人にすり潰される。これは優勝を狙うトーナメントで無く、3位までに入れば良いサテライトである以上、ここはフォールドするしかない……』

ディーラーにフォールドを告げる。

少し冷静になる。

『撃って良いのは、撃たれる覚悟の有る者だけだ! という誰かのセリフの通りだ。 メロンパン(仮称)から、オールインをぶち込まれた場合の覚悟も無しに、バニーのお姉さんの前で、エエ恰好をしたいが為に、中途半端なハンドで、中途半端なベットをするからこんなザマに成る……、メロンパン(仮称)にはKも、ドローも、それどころか何かのワンペアすら無かったかも知れないが、それでも自分の10万点のオールインに対しては、こちらが50%以上の確率でフォールドすると踏んだわけだ、そしてその読みは正鵠を得ていた……。仮にオールイン対決となった場合でも、自分に50%の勝率が有るとすれば、さっきの局面で、自分が飛ばされる確率は、1/2 × 1/2 = 1/4、つまりは、75%はこのポットを獲得出来ると考えた奴の勝ちだ、他の二人が相手なら兎も角、“鉄強” が相手じゃ通用しなかったな……』

この結果、順位に変動発生;

1位:メロンパン(仮称)・・・約13.5万点
2位:マカティ・・・・・・・・約10万点
3位:常連・・・・・・・・・・約8万点
4位:メロンパン(弟子)・・・約7.5万点

ここからメロンパン(仮称)はモードを切り替え、“ROCK” に突入し、当方もそれに倣う。
そうした中、遂に常連とメロンパン(弟子)がぶつかった!

メロンパン(弟子)の12,000点のオープンを常連がコールする。

フロップ;A、J、J (スーツは忘れた)

これを見て、メロンパン(弟子)がオールインを宣言!

それを受け、常連がスナップコール。

メロンパン(弟子)・・・・・A、T
常連・・・・・・・・・・・・K、J

プリフロでオールイン対決になってもおかしくないハンド同士だったが、Jのトリップスとなった常連が断然有利だった。

『スタックは常連が上か……、このまま逃げ切れ!』

ターン、リバーはラグで、師走のサテライトは終了し、メロンパン(仮称)は弟子を慰めながら、店を出て行った。

師走の雑踏の中、人の流れに沿ってなんば駅方面を目指し、歩きながら考える。

『これで今年も打ち納めだ、コロナによる各種の縛りも無くなりそうだし、2023年はどんな1年になるのかな?』
                                      【完】


このReportへのコメント(全 4件)

2023/01/30(Mon) 23:29

くるくる

マカティさん、

待ってました!
綺麗なバニーガールのお姉さんがマカティさんの思考を乱すところも含めて面白かったです!
次作はいつ頃になりますでしょうか?!
(^O^)/


2023/02/01(Wed) 20:34

マリタイム

マカティさん、こんにちは。

スケベ心から参加権を逃してしまったという落ちの方が面白かったですが、
参加権獲得おめでとうございます!
余裕がある時は、ついつい余計なことをしてしまうんですよね~。


2023/02/02(Thu) 21:00

マカオの帝王

くるくるさん、こんばんは!

昔から、セクシーなお姉さんが賭場にいると、何故だか背伸びする癖が有り、大体良くない結果となります……

ただ、最近は少しは我慢出来るようになり、ギリギリのところで踏みとどまれるようになりました。 
次作は近日中にアップします。


2023/02/02(Thu) 21:06

マカオの帝王

マリタイムさん、こんばんは!

この週末は、またまた全国旅行支援を活用し、リンと仙台旅行です。
松島で牡蠣をたらふく食べる予定ですが、時間が有れば仙台のポーカースポットに行ければ……、と思案中です。

さて、どうなることやら……


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