リゾカジ カジノレポート
アンヘレスのショータイム【フィリピン】
アジア 2009/
05/
13 Written by
Cuatro
Cuatroです。
GWはコスタリカのカジノを探訪しようと思っていたのに、豚インフルエンザのせいで敢え無く挫折。
さらに行き場を失って、シンガポール経由で辿り着いたのはフィリピンのクラーク空港。
パタヤと並ぶアジア最狂の風俗タウン、アンヘレスの玄関口です。
本当はマニラに行くつもりだったのですが、飛行機を乗り間違えて、結構どんよりしていました。
「何が悲しゅうて、フィリピンの風俗街でGWを過ごさなならんのだ!」
と、自然あふれるコスタリカと比較しても、モチベーションが下がるのは仕方ありません。
しかし、よくよく調べてみれば、アンへレスはカジノも充実した街で、カジノが4軒、風俗街の中心フィールズストリート沿いにも3軒のポーカーハウスが見つかる盛況ぶりです。
風俗とギャンブルは切っても切れない関係なのか?
確かにべガスに行けば、デリヘルのチラシが道端にばらまかれ、マカオはサウナのネオンが所狭しと輝いています。
勝者は意気揚々とゴーゴーバーの扉をくぐり、敗者はテーブルにしがみついているのでしょうか?
いえいえ、験直しと称して、夜になるとこちらの方向に足が向く方々もかなりいると見ました。
ここアンへレスも、昼までホテルでぐっすり寝て、午後からカジノ、夜ちょっと抜け出して、ゴーゴーバーでビール片手にひと騒ぎ、その後、カジノに再び戻ってきて明け方までカジノ、という生活をしたら、理想的な自堕落さで楽しいと思いますよ。
すべてが半径10分以内のところにありますから。
さて、今回はポントゥーンのテーブルでとても面白いものを見せてもらいましたので、報告します。
まずは、その前に簡単にカジノの紹介です。
カジノで一番大きいのはマッカーシー通り沿いにあるPAGCORアンへレスです。
こちらは、1階がスロット、2階がテーブルゲーム、3階がビンゴなどのイベント用です。
さらに1階にはポーカーハウスが併営され、2階には健全なマッサージもあります。他にもミモザ、フォンタナ等のカジノがあるそうですが、大きさ的にはここPAGCORが最大だそうです。
ここのカジノがマニラのハイアットやセブのウォーターフロントと大きく違っているところは、ほとんどのテーブルをバカラが占めていて、ポントゥーンやカリビアンスタッドのテーブルがほとんどないことです。ポントゥーンのテーブルは昼1か所、夜のピーク時でも3か所です。
カリビアンは夜に1カ所開きます。
そこに、地元のフィリピン人とおなじみ韓国人、そして、フィリピン沈没組と思われる日本人が群がります。間違ってもツアー客など来やしないローカルカジノです。
何といっても、一般での掛け金がミニマム200ペソ(500円)マックス4000ペソ(6000円)、VIPルームでミニマム500ペソ(750円)、マックス8000ペソ(2000円)ですから。
懐具合を気にして掛ける必要もないお手軽カジノと言えるでしょう。
ポーカーハウスは地元のフィリピン人と韓国人の集まりで、打っている人間がすべて友達のようです。従っておのずとプレーが甘くなり、ちっとやそっとでは誰も降りようとしません。
よそ者がフラッと行って、タイトにプレーしようとしてもひどく苦労することでしょう。
あまりお薦めしません。
さて、アンへレス最終日のことです。
そこまでは、山谷あるも若干の浮き。最後はめんどくさくなってVIPルームで一気に勝負をつける気になっており、昼からカジノへ行きました。
すでにテーブルはほぼ一杯でしたが、顔なじみになった韓国人に隣の席を進められてポントゥーンの開始です。その時初めて会ったのですが、サードベースの処に陣取った白人の老人がツーハンドで、それもマックスベット(8000ペソ)でプレーしていました。
彼はここでは常連らしく、ディーラーは必ず「Sir」を頭につけます。
また、目が少し悪いようでファーストベース側のカードはディーラーが教えます。
彼は、カードが“15”、“16”の時でも果敢にヒットするベテランプレーヤー。
“6”のペアが来た場合は基本的にスプリットです。(ポントゥーンはバーストしにくいので)
「う~ん、年金をもらってリタイア生活を楽しんでいるのかな?」と思わせる老人でした。
ゲームは取ったり取られたりで、淡々と進んでいたのですが、ショータイムがやってきました。
そのターンは、ディーラーのカードが“5”で誰もがバーストを期待していました。
で、“11“1以下の者はダブル、それ以外の者はステイ連発で、ディーラーまかせのわかりやすさ。
と、その老人の手は「A+4」掛け金はマックスの8000ペソです。
老人は当然、ダブルにして、“6”のカードを引いての“21”を狙います。
「まあ、それはセオリーだよね。」
次に来たカードはまたまた“A”で合計“6”です。
そこで、再びダブル。
(注:ポントゥーンでは、3回までカードを引く度にダブルにすることができます)
「よっしゃ、こいつは大チャンスじゃん」
と周りのプレーヤー。全員大勝利の予感です。
ここで来たカードが“8”で合計“14”さすがに落胆のため息が漏れました。
「“5”を引いてるとカッコ良かったんだけどなあ。でも、これならOKじゃない?」
でも、老人の方を見ると、彼はちょっと考え込んで、再びダブルにすると、
「カード!」
と言うのです。
隣の韓国人は、こちらに顔を向けて、「マジかよ、ヤバいよ」というしかめっ面をします。
ディーラーも「“14”ですよ」と確認します。
当然ですね、常連の爺さまがカードを見間違ったかもしれません。
次のカードが開きます。
これが何と『7』。
「おおっ!」
いや、素晴らしい!大勝利じゃない!!
と他のプレーヤーも祝福の嵐です。
我々の頭の中には、これで速やかにディーラーがバーストしてくれれば、これからの流れはもらったもんだという考えしかありません。でも……老人は動こうとしません。
うれしそうな顔を見せることをなく、じっとカードを見つめているのです。
カードを数え間違ってるのかな、とも思ったのですが、そのうち彼の考えていることが皆にもわかってきました…。
「いやあ、これはエンターテインメントだよね」と誰かが言います。
「イッツ・ショータイム」との別の声。
老人はカードが4枚並んでいることを確認すると、“21”から再び声を掛けました。
「カード!」
すでにそれを察していたディーラーがカードをゆっくりと引きます。
衆人環視の中、ひっくり返すと……想像していた通りです。
見事な≪K≫がそこにありました!
5カード/『21』!!
どよめきが渦巻く中、今まで、動かなかった老人がそこで初めて、小さくガッツポーズを見せました。その後、ディーラーは“5”から“20”を作り上げて、残りのプレーヤーは全部負けてしまったのですが、いや、いいもの見ました。
2009/05/23(Sat) 00:00
かぶ
すみません、ちょっとだけ確認させてもらってもよろしいでしょうか。
最初の2枚で「A,4」→Soft15
3枚目(DD#1)で「A」→Soft16
4枚目(DD#2)で「8」→Hard14
5枚目(DD#3)で「7」→Hard21
6枚目で「K」→Hard31???
…5枚目の「7」で5カードのHard21が既に成立しているように思えるんですが…。そこから何を引いてもバストなのでは…。
ポンツーンの(もしくはそのハウスの)特殊ルールがあるのか、それともどこかに間違いがあるのか…。
例えば4枚目をサレンダーして再度の4枚目が「5」(Soft21)で最後に「K」とかならわかるのですが。
もちろん私の勘違いなのかもしれません。その節はどうか遠慮なくご指摘ください。
2009/06/01(Mon) 00:00
SiMA
円換算を修正しました。
10,000円=約5,000ペソ(2009GW中マニラ市内)
私もここで遊んだことがありますが、スロットオンリーでしたがマニラのハイアットには無い機種があって楽しめました。
こちらのほうが新機種が入るのが早いです。
ここで作ったPAGCORカードは、他店では使用できないそうです。
>
>何といっても、一般での掛け金が
>ミニマム200ペソ(500円)→400円
>マックス4000ペソ(6000円)→8,000円
>VIPルームで
>ミニマム500ペソ(750円)、→1,000円
>マックス8000ペソ(2000円)→16,000円
2010/01/21(Thu) 08:50
まことちゃん
A+4=ソフト15
+A =ソフト16
+8 =ハード14
+7 =ハード21
+10=ハード31
なのでは ?
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このReportへのコメント(全 3件)