リゾカジ カジノレポート

マカティの週末ポーカー日記【ゴールドドラゴン編】(その②)

* 日本 2024/ 06/ 16 Written by マカオの帝王

コメント( 2)

マカティの週末ポーカー日記【ゴールドドラゴン編】(その②)

移動先のテーブルでは、これまでの “ぬるま湯モード” から、数年前に全国旅行支援で訪れた、別府大分の“地獄温泉モード”に切り替わった。 

自分自身がテーブルチップリなら、誰とオールイン対決になり、その勝負に敗れてもまだ死にはしないので、プレイは続けられる。

けれど、この卓で、30万点以上保有する3人の内の誰かとオールイン対決になれば、例えこっちのハンドがAKやQQだったとしても、それに敗れれば “一発退場” だ。

『ここから先は、相手のポジションだけでなく、保有スタックも常に確認しながらプレイしないとな……』

オープンの額を、それまでの2.5BB~3.0BB から、2.0BB~2.25BBに下げ、3ベットされた際に備える。

そうした中、当方に♠8、♧8が入る。
2.2BBでオープンすると、ボタンに座る “要注意” の上位者3人の一人から、7BBの3ベットが飛んできた!

『危険だ! しかし8ポケは捨てるには惜しい……、ここは歯を食いしばってコールし、セットが刺さるのを祈るとしよう……』

香港人女性ディーラーがフロップを開く。

♡Q、♦J、♡8

セットが突き刺さる!
現状は優勢だが、悟られぬよう大人しくチェックすると、ハーフポットのダブルバレルが飛んできた!
時間を使い、さんざん悩んだ振りをした末に、渋々コールする。

ターン・・・・・・♡4

見たくなかった3枚目の♡がボードに落ちる。

相手に♡が2枚有ればフラッシュ完成だ。
アクションをどうするか、迷っている最中に、相手から何故か「オールイン!」が宣言される。

香港人女性ディーラーが、運営スタッフを呼び、状況を報告する。
日本語の出来る、香港人? が説明を始める。

「アナタが、まだ、アクションする前に、後ろの人がオールインした。そうですね。なので、アナタはフォールドするか、オールインにコールするか、のどちらかとなります。尚、後ろの人は次回は休みとなります。OK?」

黙って頷く。

後ろのプレイヤーが、自らの「Out of Turn」を悪いマナーとして謝罪するので、「無問題(モーマンタイ)」と小声で返事する。

『さて、これで中途半端なベットは許されなくなった。降りるか、オールインの二択だ。けど、もし相手がフラッシュを完成させているのなら、ここでオールイン? はしないだろう……、とすれば、相手はAA、KK、AQ、といった辺りか……、ならば現状勝っているのはこっちだ! QQ、JJが出てきたら仕方ない、ここはオールインだ!』

香港人女性ディーラーに 「オールイン」 を告げる。

相手は♦A、♦Q

トップヒット、トップキッカーで、美しく、強力なハンドだが、セットに対しては無力だった。
リバーはラグで当方の勝利!
これで一気にダブルアップし、アベレージを超える!

その後はハンドも入らず、暫く “流しモード” に入る。
モニターを確認すると、総エントリーは620で確定、残り約100名、アベレージは約30万点。

『確か、インマネは50位からだったな……、ショートが二人、飛んだのは良いが、その後に移動してきた二人が共にディープ(スタックが多いこと)なのは何故だ! まぁ良い、今しばらく “安全運転” を継続だ……』

小さなポットを何回か、取ったり取られたりする内に、残りが55人となる。
皆さん、より一層タイトになるが、それでも一人、又一人と追い込まれ、飛んでいく。

残り52人になったところで、運営側から、“ハンドフォーハンド(全てのテーブルのプレイを確認しながら、一斉に進行すること)”が宣言される。

横のテーブルから、昔から知っている淡路島の女性プレイヤーの、「あーあ、又やらかしちゃった……」との嘆きの声が聞こえてきたので、確認すると、少し前まで100万点近く持っていたのに、10万点弱しか残っていない。

こうなると、皆に狙われる訳だが、プレイ中に又もや隣のテーブルから、「キャー! やったぁ! 生き延びた!」との歓喜の声が聞こえてきた!

どうやら、複数名相手に勝利し、40~50万点に復活した模様。

そして、どこかのテーブルから、「オールイン!」の声が聞こえ、その数秒後、歓喜の瞬間が訪れた!

「各テーブルのディーラーさん、ハンドフォーハンドは終了です。残った皆さんはインマネ確定です。休憩では無いので、そのままプレイを続けて下さい」とのアナウンスが流れる。

バブルの呪縛から解放された為、各テーブルでオールイン合戦が始まる。

『今日は日曜日、明日の朝から仕事の有る人、最終電車の時間が接近中の人、単にお腹が減った人、連れを待たせている人、各自のお気に入りのハンドで、最後オールインしたい人、皆さん色々あると思うが、参加費3万円出して、最低インマネの4万円貰って満足か? そりゃ、ゼロよりは遥かに良いが、リエントリーしていたらまだ赤字だ……、ここからが本当のトーナメントなのになぁ……』

そんなことを考えていると、運営スタッフがチップケースと座席シートを持って現れ、テーブルブレイクを告げられる。

淡路島の女性プレイヤーも、リゾカジメンバーの“H”さんも飛んだ……
周囲を見渡すと、謎の“ナックル教団”の教祖、及び幹部数名はサバイバルしている様子……
約55万点のスタックと共に、指定されたテーブルに移動する。

ここには、100万点超のスタック保有者が3人、そして当方よりショートながら、東京から参上した “鉄強中の鉄強” である数々のタイトルホルダーである〝T.S氏〟の姿も有った!

他にも、ポーカーライブ大阪で、過去に何度も同卓したことの有る、“7”が大好きな“セブン氏(仮称)”の姿も……

『相手にとって、不足はない。この修羅場をくぐり抜けてこそ、勝利の栄光が待っている! まだまだやれるさ!』

残り36人、4テーブルでの戦いが再開された!

現在のアベレージスタックは約86万点。
インマネは確定したが、この大会はプライズアップが無い為、現時点での獲得賞金は5万円(相当)となる。

リエントリーしていないのでプラスだが、そうでなければまだマイナスである。

『競輪競馬でも、メインの損失を取り戻そうと、一発逆転を狙う負け組が押し寄せるので、最終レースは荒れるそうだ……、それにしてもプライズプールとしては、エントリー費(3万)×620(人)=1,860万、プライズ総額(500万固定)ということは、期待値は約27%か……、海外の平均的なトーナメントだと、この約3倍、まぁ、今やってるのは、名前の通り、“ドラゴン・フェスタ” つまりお祭りだ。野暮なことは言わず、この場を愉しむとしよう……』

開始早々、UTGから2.5BBのオープンに、SBから、♠K、♡Tでコール、
左のBBの茶髪の若者もこれをコールし、3WAYでフロップが開く。

フロップ:♧Q、♦J、♧9。

いきなりストレートが完成する。
オリジナルがチェックしたので、ハーフポットを打つと、BBがこれをコール。
オリジナルがフォールドしたので、ヘッズとなる。

ターン、♡4(ラグっぽい)

今から思えば、ここでガツン! とベットし、BBを振り落とせば良かったのだが、ストレートで目いっぱい稼ごうと、中途半端なハーフポットを打ち、コールされる。

リバー、♧5
恐れていた、3枚目のクローバーがボードに落ちる。

『相手がフラッシュなら負けだ。けど、下のストレート、セット、2ペア、AA、KK、AQ、ブラフ、などには勝っている……』

思案の末、これまた中途半端な6万点をベットする。

これに対し、BBから、オールインではなく、レイズ(20万点)が飛んでくる!

これをコールし、敗れると一気にショートに転落するが、既にコミットしている為、渋々コールする。

相手は、♧A、♧8!(ナッツ!)

スタックが20万点を切る……
但し、数名が飛び、残りが30人を切ったので、確定プライズが6.5万になる。

『結局、ここまでが……、ミスプレイだったな。おや、同じくショートの、“7”が大好きな“セブン氏(仮称)”からオールインが飛んできた! ハンドは……♧T、♧9! そこそこだが、“7” 相手なら十分戦える! 良し、“オールイン”だ!』

相手は8ポケ。

話が違う! と言いたいところだが、2オーバーは変わらずなので、大勢に影響なし。

フロップでTが落ち、そのまま逃げ切り勝利!

その後、“セブン氏(仮称)”が飛び、東京から参上した “鉄強中の鉄強” である〝T.S氏〟も、スタックの差は如何ともしがたく、乱戦の中、散っていった。

そうした中、小刻みにポットを獲得し、アベレージ(110万)の半分ながら、テーブルに座った時点のスタック(55万)まで、何とか挽回する。

『ここらで一発、ダブルアップしたい! でないと、今後ブラインドが上昇するに連れ、まともな勝負(ポーカー)が出来なくなってしまう……、おや、当方とほぼ同スタックの若者(最も、ほぼ全員が当方と比べれば若いのだが……)がオールインした、皆さんフォールド、そして当方のハンドは……TT! これは行くしかない、“Go For It”!』
オールインを宣言する。

相手のハンドは99!

ギリギリだが、上だ!

フロップ、ターン、リバー、と何も起こらず、当方が勝利!
スタックをアベレージに戻す。

その後も、幾つかポットを獲得し、スタックを170万点にしたところで、残り18人となり、
2テーブルに再編される。

空席に、新プレイヤーが差し込まれる。
現在のアベレージは約170万点、“ナックル教団”の教祖&幹部も、隣のテーブルでまだ生き残っている様子。

この時、注意したのは自分のハンドの強弱では無く、相手のスタックである。

相手のスタックが自分より多い場合は、モンスターハンド以外は、無理な勝負を避ける。 相手のスタックが自分より少ない(半分以下)の場合は、マージナルなハンドでも参加し、ポットを奪いに行く。

ここから、当初の目標であるFT(ファイナル・テーブル)まで、特に印象的な出来事は無かった。

自分よりスタックが多い相手とは、モンスターハンド以外は勝負を避け、逆にショートスタック相手には、ポジションとそこそこのハンドが有る時は、プレッシャーをかけ、着実にスタックを稼いだ。

ショートの決死のオールインを、マージナルなハンドで受け、吸収する。

隣のテーブルで、オールインの声がする。
どうやら、ショートが飛び、残り9人となったようだ。

依然として、保有スタックはアベレージ(344万点)をキープしている。
テーブルを移動し、写真撮影が終わる。

“ナックル教団” の 教祖&幹部 もFTに残った模様。

『620人中、残り9人だ。今までも、大型大会でここまでは何度か辿り着いたことは有る。けど、頂点には立てなかった……、スタックは丁度真ん中! 先ずは5位以内を目指し、そこから先は運否天賦だ!』

既にゲーム開始から12時間近くが経過している。

ディーラーが、ファイナル・テーブルでのカードを配り始めた。

                  (その③)へ続く
https://www.resocasi.com/res/report/detail?id=2243


このReportへのコメント(全 2件)

2024/06/24(Mon) 11:12

マリタイム

マカオの帝王さん、こんにちは。
ファイナル・テーブル進出、おめでとうございます!

日経の私の履歴書で、趙治勲さんが囲碁の名人戦で、記録係に確認後に「劫(コウ)」を取り返すと間違いで、反則負けとなるところが無勝負となった話がありましたが、ポーカーの順番間違いも鷹揚なんですね。

「相手のスタックが自分より多い場合は、モンスターハンド以外は、無理な勝負を避ける。 相手のスタックが自分より少ない(半分以下)の場合は、マージナルなハンドでも参加し、ポットを奪いに行く。」
⇒嫌な性格になりそうですが、勝負事は全てこれですよね。❤


2024/06/24(Mon) 16:22

マカオの帝王

マリタイムさん、こんにちは!

連載が2本立てとなった為、進行が遅いですが、この「ゴールドドラゴン編」のFTについては、現在ユーチューブでも公開されていますので、詳細についてはそちらをご確認願います。

尚、ポーカーでプレイ中の相手のアウトオブターンについては、当方は大歓迎です。
それにより、得をするのは当方であって、相手が得することは、何も無いからです。

さて、続き(どちらの?)をアップするか……


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