リゾカジ カジノレポート
帝王の帰還(その④)【GWグランドリスボアパレス公式オフ会】
マカオ 2024/
06/
25 Written by
マカオの帝王
■ 2024年4月29日(月)
今日は12時からクルクルさんと、グランド・リスボアの天辺に有る、三ツ星フランスレストラン、ロブション・オ・ドームでランチである。
“自分へのご褒美?” と決め、少々お高い(といってもバカラのワンベット)なので、ご同伴。
リンへの証拠(本当に、男二人で高級フランス料理店に行くのか?)写真として、店の前で何枚か写真を撮る。
昼間のランチは、ざっくり言うと、松(約2千パタカ)竹(約1,500パタカ)梅(約千パタカ)の3コースだ。
ポルトガル系の血を引く、マカオニーズのウェイターが現れ、コースを尋ねるが、勿論 “梅” の一択である。
何故なら、どのコースを選んでも、三ツ星独特の雰囲気や景色、サービス、パン、デザートなどは共通なのだから、メインの違い位でわざわざ高いコースを選ぶのは、ポーカープレイヤー的に言うと “オッズが合わない” となるからだ。
我々のオーダーを聞いたマカオニーズのウェイターは、ほんの一瞬だけ、『何だ、このしけた日本人どもは! よりによって一番安いコースを選ぶとは……』との表情を見せたが、すぐ次の瞬間、「それでは、お飲み物はいかがなさいますか?」と二の矢を放ってきた。
ただ、これに対しても、クルクルさんと事前に打ち合わせしており、二人とも値段が青天井となるワインではなく、精々200から300パタカのビールを注文する。
またも、『やれやれ……、落ちぶれた日本人でも、カップルなら多少は見栄をはってワインを注文するものだが、男二人じゃそれも無しか……、まぁ、1日からは本土がGWに突入するので、金持ちの予約でいっぱいだ。今日はこんなものだ……』との表情を一瞬だけ見せたが、後はプロらしく、笑顔を浮かべながら奥に消えた。
クルクルさんと、互いの近況を報告しながら、マカオ半島の頂点に聳え立つ、三ツ星レストランでの食事は進む。
味は勿論、申し分無い! 量も、昔なら物足りなかったところだが、加齢と共に食が細くなったので、この“梅”コース位で丁度良い位であった。
途中、クルクルさんから、「今晩のホテルが未定なのだけれども、もし良ければ同泊出来ませんか?」との話があり、昨日、リゾカジの現地スタッフからは、「中国のGWが始まる5月1日以降は予約で満杯だが、29日の夜なら、何とかなるかも?」と聞いていたので、「グランドリスボアパレスのツィンが取れたらOK」と答える。
豪華なランチを終え、シャトルバスでグランドリスボアパレスへ、“帝王の帰還”である。
もう、会員専用エリアでのバカラはする気が起きなかったので、再びポーカーをバイイン(1.5万)で始める。
“オールイン女”の姿は見えず。
まだ昼間なので、ギャンブルに必要な“気”が周囲の空間に充満しておらず、小さなポットを取ったり取られたりしながら、レーキ(手数料)分だけ確実に減っていく。
『ダメだ! これじゃ面白く無い! ハンドも入らないし、5千$の負けで手仕舞いだ……』
スタッフに終了を告げ、奥の専用ルームに向かう。
どうやら、今晩のツィンルームは確保出来たようなので、クルクルさんと合流し、一旦部屋にチェックインする。
古き良きリスボアホテルでは、室内の冷蔵庫の中にあるビールは毎日“免費”だったので、このグランドリスボアパレスでも、その良き伝統は受け継がれているものと思いきや、“宿泊最初の日のみ”の、所謂“ウェルカム・ドリンク”に“改悪”されており、2泊目は補充が無かったので、その意味では、この部屋の移動にも多少のメリットは有ったと言える。
部屋で少し休憩した後、もはや勝負部屋ではなく、リゾカジ関係者のサロンと化した専用ルームで、今夜、半島側の火鍋屋で、“非公式オフ会”が開催されると聞き、急遽参加を決める。
シャトルバスでメンバーの皆さんと移動。
マカオの帝王として、その時間の大半を過ごした、元祖リスボア・ホテルを横目に見ながら、慣れ親しんだ旧市街を歩くと、何だかテンションが上がって来た。
『そうそう、やっぱりマカオと言えばこうでないと……、後2泊、マカオで滞在するホテルは決めて無かったが、ちょうどクルクルさんも当方と同じく5月2日に帰国予定なので、一緒に泊まれば割り勘で半額だ! 良し、それなら明日からの2泊は、この、“元祖リスボア・ホテル”に決定だ!』
誰かが予約してくれた、“火鍋屋”に入る。
横浜の“G”さんと数年振りに再開し、握手を交わす。
あっさりした“アサリ鍋”や、高級フレンチもたまには良いが、やはり当方には肉や海鮮が程よく混じった、ピリ辛火鍋と、(安い)青島ビールが嬉しい。
途中で何故か【マカオで日常的な買い物をする際、約3%お得になるパタカで支払う為、常に一定額のパタカを両替し所持しておくべきか、問題】が話題となる。
「そんなもの、バカラでバンバン賭けるのだから、雀の涙ほどの違いもない!」という派と、「いやいや、仮にも経営者ならこの3%の差は非常にデカい! 仕事で3%稼ごうと思ったら、どれだけ大変か! 3%を笑うものは、3%に泣く!」という派に意見が分かれ(勿論当方はパタカに両替派)互いに酒が進んだ為か、決着がつかないまま、ここでは詳しくは書けないが、【あの人は今、問題】に話題が移る。
ここでも〆に“出前一丁”が登場する。
そしてお開き……
勿論当方はパタカで清算するが、大半のメンバーは香港$で清算。
それを“パタカ派”の人が、店にパタカで支払う。
楽しい “非公式オフ会” が終了し、グランド・リスボア前でシャトルバスを待つ間に、トイレ休憩等を兼ね、トイレ横の平場でバカラ見物。
「これ、何をやってるのかなぁ? みんなワーワー言ってるけど、全然わかんない……」との日本語が聞こえてくる。どうやら日本から来た旅行者(女子大生? 社会人1~2年生?)の3人組だった。
「えーっと、日本からですか? これは“バカラ”といって、先攻のプレイヤーと後攻のバンカーの二手に分かれて、それぞれが2~3枚のカードを捲り、その合計の一の位の数字が9に近い方が勝ちになるゲームです。ほら、今右側の若い人がプレイヤーに5千$(≒10万円)張ったでしょ、それに対し左側のおじさんが、バンカーに1万$(≒20万円)張った訳です。この二人が、それぞれの側で一番多くベットしたので、代表として伏せられたカードを絞る権利が与えられた訳です」
「えー! 10万円! 20万円! それが1回の勝負にですかぁ? 凄―い!」
何が凄いのかは不明だったが、当方の近くで見学していた、目のパッチリした、セミロングの女の子は可愛いかった。
「ほら、今、先攻の若い人がカードをオープンしました。絵札と7、だから、この場合は7点ですね。現状、かなり強いですけど、まだ分かりません。後攻のおじさんが8点か9点を出せば勝ちですからね……」初心者にも分かるよう、丁寧に解説する。
伏せられた2枚のカードを、懸命に縦/横から絞るオッサン。
「あれは何をしているのですか?」
と猫のような瞳の女の子が尋ねてくる。
「あぁ、あれはこの2枚のカードの組み合わせが、8か9に成れ! と念を込めている訳です。まぁ、そんなことをしても、結果は同じ訳ですが、20万円も払っているのだから、これ位は愉しませてもらわないとね……」
そうした中、バンカーのオッサンから、「インシサンピン!(1と、6から8のどれかだ!)」との叫び声が聞こえてくる! これを聞き、項垂れる若者。
「今、何て言ったのですか?」と女の子。
「あぁ、左側のおじさんは『俺のカードは7か8か9のどれかに決定だ!(もう負けは無い、勝ちか引き分けだ)』と広東語で言った訳です。それを聞いて、若者には1/3の引き分けしか希望が無くなったので、下を向いている訳ですよ」
「ふーん、あの若い人、可哀そう……」
バンカーのオッサンは、プレイヤーに止めを刺すべく、3ピンの絞りに取り掛かる。
もし、中央の列の一つ目が付けば、それはそのカードが7か8なので、バンカーがナチュラルでの勝利が決定する訳だが、オッサンの表情がやや曇りながら、時間をかけて絞っていることから、どうやら一つ目は “抜けた” ようであった。
「どうやら、あのおじさんが絞っているカードは8ではなく、6か7のどちらかみたいだね、これだけ時間をかけて、絞っていることを考えると、引き分けの目も強くなってきたよ……」
「そうですか、6か7のどちらかと言うことは、引き分けになる確率は半分なのですね?」
「うーん、その通り! と言いたいところだけど、少し違う。これは“ベイズの条件付き確率”問題になる訳だけど、一つ目が抜けたと言うことは、8の可能性はゼロ、7を上から絞っている可能性もゼロ、7を下から絞っているが1通り、プラス6を上/下から絞っている場合が、両方合わせて2通り、よって6になるのが2/3、7になるのが1/3だから、現時点で引き分けになる確率は66.7%だよ」
日本人美女が混乱している内に、バンカーのオッサンは忌々しそうに“6”を放り投げた。
『やっぱり確率通りか……、まぁ自分以外が絞るバンカーが勝つのは面白く無い。引き分け上等! おっと、そろそろシャトルバスの時間だ……』
「それでは、我々は橋を渡って島に戻り、バカラ/BJ/ポーカーで勝負再開です。初めてのマカオを楽しんで下さいね♡」
日本人美女軍団? に笑顔で見送られ、リゾカジメンバーと合流し、シャトルバスに乗り込む。
「帝王さん、さっきの女の子と何の話をしてたんですか?」と尋ねられる。
「あぁ、少し “条件付き確率” 問題についてムニャムニャ……」
「何の話ですか??」
シャトルバスがコタイを走る途中、眠気が襲ってきた。
『さっきの火鍋屋で摂取したアルコールが回って来た。こんな状況でカジノに乗り込むのは危険だ。それに、さっきの可愛い子との会話で、何だか尖っていた戦闘意欲が雲散霧消してしまった。今日はここまで……』
シャトルバスはグランドリスボアパレスに到着した。
帝王の帰還(その⑤)へ続く
https://www.resocasi.com/res/report/detail?id=2245
1970/01/01(Thu) 09:00
マリタイム
マカオの帝王さん、こんにちは。
個人的には200パタカのビールでも十分高いですが、平場の感覚でロブションを語ると
1970/01/01(Thu) 09:00
マカオの帝王
マリタイムさん、こんにちは(^^♪
投稿が何だか途中で切れていますが、特殊文字でも使いました?
ところで、一旦娑婆に出ると、ロブションのハイネケンの小瓶が、税込みで約5千円は少々高いですね……
1970/01/01(Thu) 09:00
マリタイム
マカオの帝王さん、こんにちは。
投稿が途切れるので、時間を置いて再投稿です。
個人的には200パタカのビールでも十分高いですが、平場の感覚でロブションを語ると怒られますね。
リスボアのビール免費縮小は残念ですが、経費増大の折り、こういう経営努力が必要なのでしょう。
くるくるさんは、カジノのプレーポイントで部屋を取るつもりだったのでしょうか。
2024/06/26(Wed) 17:33
マカオの帝王
マリタイムさん、こんにちは。
くるくるさんの辞書に “ポイント” は有りません。
ごく普通に、ネットの予約サイトを比較して、その中で一番リーザナブルな部屋(其れさえも、昨今の円安下では高い)をシェアすることで、出費を半額に抑える、という作戦です。
これに同意したので、最後の2泊は、旧リスボアホテルを相部屋することにしました。
2024/06/27(Thu) 01:49
週末予言者
マカオの帝王さま
こんばんは、
ロブション予約がなかなか取れなく、結局行ったことないんです。私なんかランチが精一杯ですけが。
今度は挑戦してみたいと思います。
2024/06/27(Thu) 13:18
マカオの帝王
週末預言者さん、こんにちは!
素敵な彼女と一緒に食事するのなら、ディナーも良いでしょうが、男同士、若しくは一人だと、ランチ(それも梅コース)で十分です。景色や付帯サービスは共通なのだから。
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このReportへのコメント(全 6件)