リゾカジ カジノレポート

マカティの海外ポーカー日記【マニラ編】③(副題:オカダで4.000万P 負けたのですが……)

* アジア 2025/ 03/ 20 Written by マカオの帝王

コメント( 4)

マカティの海外ポーカー日記【マニラ編】③
(副題:オカダで4.000万P 負けたのですが……)

■ 2025年2月27日(木)

今日は55,000ペソ出しの1DAYハイローラーだ!
ここらでインマネしないと“全滑り”の恐怖が脳裏をよぎる。
エントランスの警備員に50ペソ渡してGRABでタクシーを呼んでもらい、APLの会場に到着する。

隣の香港海鮮レストランで腹ごしらえし、会場に入る。

明日開催される、JAPAN GOLD DRAGONとコラボの、同じく5.5万ペソ出しの1DAYハイローラーに参加する為、大阪組が本日会場入りするので、それまでにインマネ、若しくはスタックの山を築いて良いところを見せたい……、と意気込んでゲーム開始。

しかし、何故か空回りする。
昔、同人誌等で素人の作品を、“ヤオイ(山場も、落ちも、意味もない)”と評したものだが、スタート時のスタックを一度も上回ることなく、ジリ貧の末に、中途半端なオールインをコールされ、キッカーの差で飛ぶ……
レジクロまで、時間だけはタップリ有ったが、足は何故か出口に向かう。
警備員にタクシーを呼んでもらう。
「ところでミスター、行先は?」
「……、オカダマニラ……」
禁断のワードが口から出る。
「オゥー! オカダ! グッドラック!」
『なーに、時間潰しに見学して、精々メンバーカードを作るだけだ……』
そう自分に言い聞かせながら、タクシーはピカピカの“オカダマニラ”に到着する。
入口のセキュリティ・チェックが物々しい。
全体的な造りは、マカオのグランド・リスボアに似ており、初めてなのに、初めてのような気はしなかった。
専用のカウンターでパスポートを預け、アンケートに回答し、メンバーズカードを作る。
『せっかく会員に成ったのだから、試しに機械のバカラでもやってみるか?』
徐に席に座り、千ペソを5枚、マシンに投入する。
増えたり減ったりだったが、結局無くなった。
何だか物足りない。
一通りバカラ卓を見て回るが、全て6半。
『うーん、レートは最低が500ペソ~3,000ペソ、額面の数字もマカオと似たり寄ったりだ。けど6半はなぁ……、おや、ブラックジャックがあるじゃないか?!』

誘蛾灯に惹かれる蛾のように、足が何故かBJコーナーに向かう。
但し、よくよく見ると、BJが出ると1.5倍になる、古き良きBJ(所謂クラシック)は全体の2~3割程度しかなく、残りは訳の分からない、ハイパー? だの、ダブル? だの、ポンツゥーンだのであった。
『もしやるなら、勝手知ったる“クラシック”だな……、おや? ミニマム千ペソの卓の左端の席が空いた……』
気が付けば、指定席に座っていた。
メンバーズカードを取り出し、手持ちの4万ペソをチップと交換する。
BOX⑥に千ペソ
BOX⑦に1,600ペソを、様子見でベットする。
(疑似フィボナッチ戦術)

共に20で、当然ステイ。
ディーラーは9から絵札で19。
初戦は勝利!
その後も順調に勝利を積み重ねる。
もう一人のプレイヤーはフィリピーナ二人を侍らせた、日本人らしき中年男性であったが、彼もB/Sは分かっているようで、共に勝利を積み重ねる。
しかし、このディーラーが?? である。
配当する時は、同じ色のチップを揃えるので、まだOKだが、BJが出て1.5倍の配当を付ける時は、頭が混乱するのか、モタモタした挙句に間違える。
研修中なのか、隣に立つおばはんディーラーがその都度チェックして、正しい額を配当するのだが、1,600の1.5倍の暗算がさっと出来ないアホに、ディーラーをさせては駄目だと思う。
そんな中、“事件”は起きた。
千ペソ賭けた⑥ボックスが5+5=10となった。
ディーラーは6。
当然ダブルを選択する。
当方が無言で追加分の千ペソを出すと、驚いたことにこのポンコツディーラーはそれをスプリットしようとするではないか!
慌ててそれを制し、大きめの声で「ダブルダウン」と告げる。
おばはんディーラーに何やら確認し、漸くカードが配られる。

微妙だ……
1,600ペソ賭けた⑦ボックスはBJだったが、これも何故か最初は2,200ペソの配当だったので、怒り気味に過ちを指摘すると、追加で200ペソが付けられた。
さて、肝心の勝負は、6+6+7=19……
『ちっ! ダブルは負けか……』
そう思っていると、何故かこのポンコツディーラーが当方に配当を付けてくれるではないか!
くれるものは、貰っておこうと一旦4千ペソを自分のスタックに加えようとするも、おばはんディーラーが血相を変えて何やら喚きだす。
ことここに至っても、状況を理解していないポンコツディーラー。
どこからか、黒服が飛んできて、下手糞な英語で、「今、少々こちらの手違いが有りました。アナタはその分を戻さないといけません……」と告げる。
「さっきから、このディーラーは間違えてばかりだ! いいかげんにして欲しいもんだ、まったくもう……」
と嘯きながら、面倒くさそうに千ペソチップを2枚投げ返す。(本当は4枚だけれど……)
まだ何か言いたそうにしていたが、当方の気迫に押されたのか、それともこれ以上ゲームの進行を遅らせると他の客の迷惑になると判断したのか、それ以上何も言わなかったので、そこからプレイ再開となる。
但し、このゴタゴタに嫌気がさしたのか、他の客ご一行が席を立ち、当方一人となる。
マカオでの経験上、このままこの卓でプレイを続行すると、監視カメラを巻き戻して再確認した黒服が、15分位後に「すみませんが、追加で2千ペソ払って頂戴な」と現れるような予感がしたので、当方も席を離れることにする。

誰もいなくなり、ほっとした表情を浮かべるポンコツディーラー。
結局、この卓でのBJの勝ちは3万5千ペソであった。
『昨日のミダスホテルの負けは、返っていた訳だ。とはいえ、今日はこれ以上、BJは出来ない。まだマカティパレスに戻るには早い、となるとやっぱりバカラか……』
ミニマム2千ペソのバカラ卓に座る。

現在の軍資金は7万ペソ。
目標は切りよく10万ペソに設定する。
罫線はどうでも良いが、自分が座った時に、絞れる卓を探す。
有った!
卓上には、ホエール(大金持ち)も、マフィアっぽい奴も居らず、地元の一般人と白人の観光客、それと裕福そうな年配の女性ばかりで、皆さん2千から8千ペソ程度を、思い思いにベットしているご様子。
カードが見やすい5番席に座り、ポイントカードを提示する。
何か忘れているような気がする。
カバンの底を探り、やっと思い出す。
爪楊枝を10本、卓上に置き、その内の1本を咥える。
さぁ、ゲームの時間だ!

初手:1万ペソをバンカーにベットする。
ナチュラル8で勝つ!
次手:同じく1万ペソをバンカーにベットする。
チャーシュー(7対6)で勝つ!
目標達成まで、後1回(1万ペソ)となる。
最初の2枚は共に0点で、そこからプレイヤーのおばはんが5を引いて5点となる。
バンカーの3枚目は嬉しい3ピン!
ここで気が緩み、カードを放り投げると6で50%のコミッションを取られ、5千ペソを受け取る……
『マズい! これじゃぁ昨晩の二の舞ではないか!』

5千ペソ賭けた次手はアッサリ負け。
そこから先のことは余り覚えていない。
途中から、地元民なのに、そこそこチップを持った妙な帽子を被ったおっさんが現れ、プレイヤーに1万ペソチップを複数枚ベットし、ナチュラルを連発するので、面白く無かったことは、朧げに覚えている。

途中で喉が渇いたので、サービスのビールを何杯か頼み、後1回で目標達成! のところで帽子のおっさんにことごとく邪魔され、その後原点を割り、最後は今から80年以上前に、フィリピン近海のシブヤン島付近で、ハルゼー大将率いるアメリカの空母群の猛攻で、無残にも撃沈された帝国海軍の戦艦武蔵のように、手持ちの千ペソ札は全てオカダマニラの羅紗の海に消えた。

席を立ち、出口に向かう。
まだ軍資金は有ったが、今後のことを考え、手仕舞うことに決定。

乗り込んだタクシーの運転手は、親日家らしく、何故か昔の歌謡曲がメドレーで流れており、クルマもピカピカの新車だったので、少しだけ慰められた。
行先として、「マカティ・パレス・ホテル」を告げると、「おぉー! マカティ! 楽しい街ね! 良い店沢山有ります! 紹介しますよ!」と陽気に話しかけてくるのだが、当方の雰囲気で『あーあ、こりゃカジノでケツの毛まで抜かれた類だな、お楽しみどころじゃなさそうだ……』とでも思ったのか、途中から誘わなくなる。

夜間新車特別料金(日本語歌謡付き)とやらで、倍の600ペソを支払い、マカティ・パレス・ホテルに帰還。

明日のハイローラー大会に向け、ベッドで眠りにつく。

                                 ④に続く
https://www.resocasi.com/res/report/detail?id=2329


このReportへのコメント(全 4件)

2025/03/22(Sat) 09:58

マリタイム

マカオの帝王さん、こんにちは。

「5千ペソ賭けた次手はアッサリ負け。そこから先のことは余り覚えていない。」
→ ベテランでもこういうことがあるんですね。カジノ、怖い。
肝に銘じ、流れが変われば即逃げるを徹底したいと思います。♠


2025/03/22(Sat) 11:01

マカオの帝王

マリタイムさん、おはようございます。

最近、“短期記憶” が飛ぶようになりました。

先日も、ポーカーの大会中、『良し良し、スタートの3万点が、中間目標の10万点になったぞ♡』と、浮かれたのも束の間、休憩を挟み手元を見ると、何故か7万点弱しかない……
暫く頭をひねると、ようやくブレイク前の最後の勝負で、それ位の額を負けたことを思い出したのですがこんなことが続くようだと、そろそろ潮時かも知れません。


2025/03/27(Thu) 22:11

マンタカ

マカティさん
APLで少しだけ同卓させてもらいました。
まさかマカティさんだとはつゆ知らず、お声掛けしませんでした。

精力的に動かれてるのには感心いたしました。

チーム


2025/03/28(Fri) 12:36

マカオの帝王

マンタカさん、おはようございます。

昔から当方は人の名前と顔を覚えるのが苦手で、何度も対戦している筈なのに直ぐには思い出せず、卓に座り、1ラウンド位プレイしてやっと、『あぁ、対面のプレイヤーは3年前にTPCのDAY2で中盤に、こっちがK9のトップ2ペアでリードした時、リバーでスケアなカードが落ち、ポットオーバーの特大ベットをぶち込んできた奴だな……』と思い出す次第です。
最近は、“マカオの帝王” ⇒ “マカティ” ⇒ “マイメロディの人” と “マ” だけ同じでJOPT等で声を掛けられますが、年のせいか、同じ服装のディーラーやコンパニオンさんが皆さん同じに見え、区別出来ません。
又、ポーカー会場で、卓上にマイメロディを置いている年配のプレイヤーを見かけたら、一声おかけ下さい。


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