リゾカジ カジノレポート

マカティの海外ポーカー日記【マニラ編】⑤

アジア 2025/ 04/ 03 Written by マカオの帝王

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■　2025年3月1日（土）

9時に目覚める。
会場までは近くなったが、今日のメインはスタートが11時と早いので余り余裕はない。

この “ＧＯＬＤＥＮ　ＰＨOＥＮＩＸ　ＨＯＴＥＬ” の良い点はAPLと提携している為、会場まで無料のシャトルバス・サービスが有ることなのだが、フィリピン的いい加減さ？　からか予定時間になってもバスは姿を見せず、10数分遅れてきたバスには横入りした韓国人のグループがあっという間に乗り込み、結局日本人グループはGRABでタクシーを呼び、会場まで移動する羽目になった。

本日開催される、APLのメインは、賞金総額約1億5千万円、優勝賞金、約2,600万円、であったが、ここまでの総エントリー数×エントリー費（65,000ペソ）で計算すると、どう見てもオッズ割れである。
『うーん、今回のメインの総プライズ：5,500万ペソをエントリー費で割ると、約846人でトントン（実際にはこれに＋運営費がかかる）のに、現時点での総エントリーは739人だ。つまり現時点での期待値は約1.14！こんなことなら、ダイレクトバイインすれば良かった……、アベレージが約10万点なのに、こっちの持ち点は約6万点、何処かでダブルアップしないと苦しい……』

開始前に、日本人同士で集まり世間話をしていた為、その輪に加わると一人の若いキュートな女性ポーカープレイヤーの姿が目に入る。
有名女性ポーカー・インフルエンサーの “うっちー（仮称）” さんであった。
最初、何故か応対がそっけなかったのでその訳を尋ねると、「だってぇマカティさん、ワタシのこと、Ｘでブロックしているでしょ！　それでぇ、アンチの人なのかなぁって思って……」との意外な返答が！
「そんなことは有りません……」と答えるも、Xを確認すると確かにブロックしている……
どうやら少し前にＸに流れてくる、怪しげな投資や出会い系のフォロワーを片っ端からブロックした際、誤ってブロックしてしまったようだ。
その場で謝罪して即解除し、互いの健闘を祈りながら、各自テーブルに着く。

ＭＡＩＮのＤＡＹ２が始まった。
この大会の主催者が韓国系なので、全体的に韓国人が多い。
同じ卓にも、この種の海外でのハイローラー大会の参加経験が乏しそうな、韓国人の若者（ダイレクトバイインと思われる、初期スタックジャスト4万点）が2名いた。

『これは美味しい！　残りのプレイヤーは当方よりディープだが、この二人を吸収すれば戦える！』
そう思い、慎重、且つ大胆にプレイする。
右隣の韓国人Ａが、不用意にリンプ、若しくは誰かの3ベットに横コールした際、何とか戦えるハンドが入っている時に、やや大きめにレイズするとほぼフォールド、精々コールな為、2/3はポットを獲得し、徐々に右隣の韓国人Ａのチップがこちらに移動し、約85,000点になる。
ただ、2つ左の韓国人Ｂに関しては、更にその左側のディープなフィリピン人が、基本的には当方と同じ戦法を仕掛け、サクサクと韓国人Ｂのスタックを削り続ける。

程なく韓国人Ｂのスタックは、4万点⇒1.5万点　となる。
遂に韓国人Ｂがオールインを宣言すると、ディープなフィリピン人が、『こいつは俺の獲物だ！』と言わんばかりに、約20万点のオールインを被せてくる。
当方のハンドを確認する。
６６、
微妙だ……
韓国人Ｂとのヘッズなら、即コールだが、カバーされているフィリピン人がいる以上、ここで負けて保証割れしているメインを一発退場！　となるのは避けたい。
しぶしぶフォールドする。

韓国人Ｂ・・・・・５５！
フィリピン人・・・ＫＴ！
想定の範囲内である。

フロップにＫが落ち、項垂れる韓国人Ｂ
ターンはラグ。
『まぁ、参加しなくて正解……』
と思っていると、リバーで６が落ちる！
『もし参加していたら、一気に約19万点！　DAY2突破のインマネ圏内だったな……』

モヤモヤを抱えながらも、ポットを数回獲得し、何とか10万点を超える。
やっと一息ついたところで、隣の韓国人Aが約1万5千点でのオールインを宣言する。
『どれどれ、此方のハンドは……♦Ｑ、♡Ｑ! 　素晴らしい、こいつは俺の獲物だ！』
マイメロディを点灯し、オールインを宣言する。
SBまでフォールドするが、BBのディープなフィリピン人から長考が入る。

マイメロディのテレパシー開始！
『そうね……、自分のハンドはそんなに強くないけど、そんなに弱くもない……、韓国人の男の子一人だけなら、遊びでコールだけど、隣の日本の老人は厄介だわ？　けど精々10万点、BBだし、今は約25万点有るし、負けてもまだアベレージより少し上、これに勝ったらタバコを吸いにいけるわ♪　よーし、オールインしちゃおう！』
テレパシー終了。

フィリピン人からオールインコールが入る。
全員ショウダウン。

韓国人A・・・・・６、６（スーツは忘れた）
マカティ・・・・・♦Ｑ、♡Ｑ（赤組）
フィリピン人・・・♠８、♧８（黒組）
ここまでは想定内である。

フロップ；♠T、♦7、♦4（赤組優勢）
インマネへの扉が半分開く！

ターン；♦2（赤組圧倒的優勢！）
フィリピン人から♦8をアウツから捥ぎ取り、勝利目前！

リバー；♡８！！！

フィリピン人がワンアウツを引き当てセットとなり、扉が音を立てて閉ざされる。
大喜びするフィリピン人を尻目に席を立つ。

『又薄いところを引かれた……、初日のミニメインと言い、現地のフィリピン人相手のオールインは何故か薄いところを引かれる……』
サイドイベントとして、ＫＯ ＢＯＵＮＴＹ（25,000ペソ）が開催されていたが参加する気になれず、会場を後にする。
隣の香港海鮮レストランで上海風焼きそばとビール（サンミゲル）を頼む。
焼きそばは大盛で、一人だとこれだけでお腹一杯だった。
麺は無理だが、ビールなら飲めるので、追加を頼む。

何だか胸（心臓周辺）と左手が痛い。
昔、バカラの絞り過ぎで、左右両手の親指と人差し指が痛くなり、医者に診てもらった際、「うーん、お話を聞く限りでは、所謂 “バネ指”と呼ばれる症状に似ていますねぇ……ヴァイオリンやピアノなどのプロの演奏者や、タイピスト等の、長時間指先を酷使する職業の人に多く見られます。何か思い当たる節は？」と尋ねられ、
『成るほど、マカオで何十時間もバカラで指先に尋常でない力を込めて、絞り続けるのが、指先にダメージを与えていた訳か……』と納得しながら、
「た、確かにパソコン等で指先を酷使しがちですが、それでは何か対応は？」と尋ねると、
「それではステロイドを注射しましょう。これでマシになる筈です。それと、そもそもの原因である、指先に負荷を与える原因から、しばらくの間、遠ざかることですね」と言われたことを思い出した。
『今にして思えば、あれからバカラの頻度が少し減ったような気がする。おかげで、“バネ指”とやらは再発していないが、この胸と左手の鈍い痛みは、その時の嫌な感じに似ている……』

会場を後にして、昨日のハイローラーのインマネで軍資金は手元に有るにも関わらず、“ＧＯＬＤＥＮ　ＰＨOＥＮＩＸ　ＨＯＴＥＬ” に戻る。
部屋で取り敢えず、Ｘを更新する。

『こんな明るい内に、近くにカジノが有り、暇と軍資金も有るというのに、大人しくベッドに横になるとは、人間大人になった（年老いた）ものだ……』
そんなことを考えながら、ベッドで眠りにつく。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（その⑥に続く）

https://www.resocasi.com/res/report/detail?id=2345

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