リゾカジ カジノレポート

リハカジはオフ会に限る

* サイパン・テニアン 2006/ 03/ 10 Written by あけみん

コメント( 2)

■テニアンでリハカジ
テニアンダイナスティは我が家がもっとも通っているカジノの一つだ。
理由は関空発の我が家の場合、金曜日の夜に出て、月曜日の早朝に帰れるため、会社を休まずに週末カジノが楽しめるからだ。
仁川(韓国)も週末カジノとしてはいいのだが、バカラ好きの私たちにとっては、如何せん、ミニマムが高すぎる。
ダイナスティが100ドルなのに対して、仁川は300ドルからでないと絞れない。
この200ドルの差は大きい。
しかも、以前はコンプ査定が渋いと評判だったダイナスティもリゾカジの10Kプログラムを利用すれば、600ドルまでのエアーと宿泊代3泊分、それに180ドルまでのフードコンプがついてくる。
これは、かなりおいしい条件と言えるだろう。
そんなテニアンでリゾカジのオフ会があると聞き、tagamanと二人で参加した。

実は我が家がダイナスティを好きなもう一つの理由としてカジノ内のディーラーが実にフレンドリーでやさしいことがある。
決してチップを強要したりしないし、こちらが負けていると、片言の日本語で「頑張って」と応援してくれる。
そして、なんと言っても、日本人ディーラー、日本人ホストの比率がおそらく世界一高いカジノが、ここダイナスティだろう。
なので、英語が苦手な人や海外カジノのデビュー組にとっては非常にプレイしやすい環境と言える。
言語の壁がハードルになって韓国カジノしか行ったことがないというバカラ族にはぜひ、のんびりムードの南の島のカジノ、テニアンダイナスティを試して欲しい。

そういうわけで、現在、4連敗中のtagamanにとっては肩肘張らず、頑張りすぎず、のんびりと負けないカジノを目指す「リハカジ」の舞台としてはダイナスティは実に理想的な場所だった。
いつもは勝ちの基準を1万ドルに設定しているtagamanも、今回だけは、勝っても負けても深追いせず、とにかく1ドルでもいいから勝って帰ること。
負けないことを念頭に置いてテニアンへと旅立った。
今回はオフ会の時期にちょうどポーカートーナメントが開催されるということで、あわよくば、トーナメントでの上位入賞=インザマネーという淡い期待も抱きつつ、関空から、マスター、カジ郎さん、sharkさん、NOBUさんと合流し、いよいよ機上の人へ。



このとき、出発ロビーにsharkさんがカバンを忘れたまま飛行機に乗り込んでしまうというアクシデントはあったもののキャラ的には「さすが、sharkさん、つかみはOK」と、みんなが喜んでいたので良しとしよう。
本当にsharkさんはリゾカジのアイドル、「カジドル」だなとしみじみ実感。
で、ほどなく、サイパン空港に到着した私たちはほとんど待つことなく、すぐにダイナスティのチャーター便に乗せられ懐かしいテニアンへと到着。
今回、10Kプログラムにエントリーしていない私たちには本来チャーター便に乗る権利はないのだが、実は現在、テニアンとサイパンを結ぶフェリーが運休しており、深夜便で来て、早朝便で帰る関空発着(名古屋も同じ)の私たちはタダでチャーター便に乗れる。
いきなり、大きなアドバンテージをもらった気分。幸先は良さそうだ。



■7時間でバカラ
到着後、シャワーを浴びてカジノに降りていくとリハカジのはずのtagamanがすでにバカラ台に座り、500ドルとかを賭けている。
今回私たちが用意した米ドルTCはたったの7000ドルだ。
そのうち、tagamanが使用を許可されているのは3000ドルぽっち。
なので500ドルなんて賭けていたら、単純計算で3000÷500=6となり、6連敗までしか許されない。
この人は本気でリハカジする気があるのだろうかと、軽いめまいを感じる。

が、tagamanはここ最近、スタートダッシュだけはいいので、ちょっぴり勝っているようだった。
それに反して、私の方はさっぱり。
お目当てのライブポーカーが予想外に早くクローズしてしまい「ちょっとだけ」と思って座ったバカラ台で地獄を見る。
ナチュラル8を出しても、9でまくられ、相手が絵札とエースでも、お約束のように絵札を3枚引く。
もちろん、6を引けば、相手は決まって7。
セイピンが抜けない。サンピンがつかない。
台を移動しようが、「ラッキーマンゴウジュース」を注文しようが、さっぱりダメ。

極めつけは、日本語がちょっとだけしゃべれるネパール人のディーラーが、私が負けるたびに、「ダメー」と日本語でダメ出しをすることだ。
勝ってるときは、一緒になって「ヨッシャー」と言ってくれる気のいいディーラーなのだが、私の知らない間に負けたときの言葉も覚えたみたいで、ことごとくダメ出しの嵐。

この力のない「ダメー」の一言に、ホント、「魂」抜かれました。
ということで、初日の戦績は、マイナス4000ドル。すべてのチップを到着7時間で使い切る。



■ダイナスティのプチ情報

さて、ここでダイナスティのカジノに初めて行こうと考えている方へのプチ情報を。
まず、ダイナスティではカジの内のドリンクはソフトドリンクのみが無料だ。
一方、アルコールはすべて実費。その場でルームチャージにしてもいいし、チップで払っても良い仕組みになっている。
で、ダイナスティのおすすめドリンクは、なんといっても、マンゴージュースだ。
ただし、かなり糖分は多めなので、血糖値が気になる方にはいささか不向きながら、いかにも南の島のカジノらしい、トロピカルなドリンクであるマンゴージュースは、ぜひ試して欲しいドリンクのひとつ。

なお、カジノ内にはラスベガスのようなカクテルガールはおらず、ウエイター、ウエイストレスがドリンクを運んでくれるのだが、ほとんどのプレイヤーは彼らにチップは払っていない。
が、一人だけ商売上手なウエイターがいて、飲み物を持ってくると、決まって「ラッキーマンゴージュース」とか「ラッキービアー」などと、必ず、ラッキーの一言をつけて満面の笑みで差し出す彼がいる。
で、私はついつい彼のこの「ラッキー」の一言と笑顔にだまされ?て、チップを渡してしまう。

一方、フード関係のおすすめとしては、やはり日本料理の嵯峨野。
定番の鉄板焼きもいいけれど、意外とおすすめなのが寿司だ。
ネタも新鮮でトロとウニは特においしい。
寿司に加えて、私が個人的に好きなのは、ここのアボガドサラダ。
アボガドは「森のバター」と呼ばれる栄養価の高い食品でカジノ内ではついつい寝食を忘れてプレーすることの多い私はサプリメント代わりに、意識してこのアボガドサラダを注文するようにしている。
もちろん、味も申し分ない。

また、テニアンでのリゾとしては海やスクーターでの島内探検が有名だが、私のような年齢になると太陽の下は紫外線が怖くて歩けなくなる。
なので、私の場合、テニアンでのリゾはもっぱらマッサージだ。
が、ここのマッサージはマッサージしてくれる人のレベルによって当たりはずれが大きいので、ぜひ、指名をおすすめする。
人気・実力ともにNO.1なのは、「NO.1」。
ダイナスティのマッサージ師にはそれぞれナンバーが割り当てられており、これまでの実地調査とマッサージ仲間への聞き取り調査ではNO.1が間違いなく「NO.1」だ。
また、ホテル内にはサウナで受けられる通常のマッサージとは別にフェイシャルやネイルもできるエステサロンもあり、こちらのボディマッサージもなかなかおすすめ。

また、早朝便で帰国する我が家の場合はチェックアウト時にカジノ内のフードコートでテイクアウトをお願いし、それをサイパン空港で食べるというのがいつものパターンだ。
サイパン空港内の売店に置いてあるものはどれも高いし、味も今イチ。
その点、カジノ内のフードコートでは汁物以外はほとんどのものがテイクアウト可能。
味もそこそこおいしいし、その上、コンプにもなるので、ぜひ、利用してみて。
ちなみに我が家は、クラブハウスサンドイッチやキムチ炒飯のテイクアウトがお気に入り。

■いよいよ、オフ会・ランチパーティへ
翌日はオフ会のランチパーティに参加。
おそらく、私がこれまで参加したオフ会の中でも1位、2位を争うくらい盛り上がった食事会だったのではないか。

食事はブッフェ形式で、お寿司やお刺身、揚げ物など、種類も多彩。
私が一番心奪われたのは、その場で打ってくれる手打ち麺の国籍不明のピリ辛ヌードル。
パクチン好きの私は、大量のパクチンをトッピングしておかわりまでして、2杯をペロリとたいらげた。
その後は参加者の自己紹介があり、そのとき、大きくマイナスの私はマイク片手に、「どうか、皆さま、私を勝たせてください」とお願いしたら、梶野さんに、まるで選挙演説みたいと、ナイスつっこみをいただいた。
みなさん、愉快な方ばかりで、自己紹介の間も大爆笑の連続で本当に楽しい楽しい食事会だった。

そして、その後は全員参加のゲーミング大会。
全員が同額のプレイマネーを持って、制限時間内でいくら勝つことができるか、残りのチップ量で優劣を競った。

実はランチパーティの会場には、ダイナスティの協力のもと、BJ台、ミニバカラ台、ルーレット台が設置されており、専属ディーラーもすでにスタンバイされていた。
ここまで至れりつくせりのランチパーティは今までではじめて。
参加者はいずれ劣らぬギャンブラーばかり。
食事をしながら歓談するよりも、ギャンブルをしながらの方がコミュニケーションが容易に取れたりするものなのだ。

案の定、このゲーミング大会はすさまじい盛り上がりを見せた。
私も平場で遊べないうっぷんを晴らすかのように、最初から高額ベットを連発。
ただし、ここでもチップをすべて溶かし、あいかわらず私の運は下向きのままのようだ。



■ポーカートーナメント
楽しかったランチパーティも終り、私にとって最後の砦であるポーカートーナメントがはじまった。
このトーナメントは参加費350ドルを払うと、VIPメンバーなら2泊分の宿泊代が無料になるもので優勝するれば、7000ドル以上の賞金が手にできる。
2位で4000ドル以上、3位でも3500ドル以上の賞金。
すでに初日でマイナス4000ドルの私にとっては、何が何でもインザマネーするしかない。

トーナメントではハンドにあまり恵まれず、常にショートスタックの状態だったがスチールでなんとかしのぎながら、無事、決勝テーブルまで残る。
ところが、決勝テーブルにはチップの山をうずたかく積み上げたBJさんがいた。
実はこれまで、私はBJさんのポーカーでのプレイを間近で見たことがなかった。
決勝テーブルまで一度も一緒になることがなかったので、なぜ、これほどまでにチップを増やすことができたのか、さっぱりかわらなかった。


出発前のオフ会のスレッドでは確か、最初の頃は「ポーカーはわからないので、トーナメントは不参加」と書いていたはずだ。
そんなBJさんがなぜに、こんなにもすごいチップリーダーに?単にハンドに恵まれたただけなのか、それとも、ランナーランナーなどのラッキーが続いたの?

そんなことを考えていたら、BJさんの強さの秘密を垣間見るような、次のような場面に出くわした。
それは、BJさんに次ぐチップ量を持っていた台湾人プレイヤーのテリーとの打ち合いだった。
テリーはまだ若いプレイヤーながら、ポーカーには実にまじめに取り組む好青年。
ポーカー関連の書籍もかなりの量読んでいるし、相当、勉強している様子だ。
なので、当然、フロップが開いてしまえば、テリーの方が有利となるだろうと思っていた。

場面はこうだ。BJさんのレイズについていったのはテリー1人。
で、フロップが開き、アーリーポジションのテリーがブライドの5倍程度を打つ。
すると、BJさんはここでものすごい長考に入る。
何度もカードをみながら、「う~ん」とうなりながら、行こうか行くまいか迷っている感じ。
手元にチップを並べてみるけれど、なかなか、そのチップを前に押し出そうとしない。
天井を見上げたり、うつむいたりを繰り返しながら、やっとアクションしたと思ったら、テリーのベットのちょうど、2倍の量を打ってきた。
テリーは迷うことなく、コール。そして、ターンが開かれる。
ここでもテリーは強気のベット。が、今度はBJさんがほぼノータイムでレイズ。
テリーは渋々コール。
やっとここで、テリーも何かに気づいたようで、リバーではチェックでまわす。
すると、BJさんは涼しげな顔で「オールイン」と一言。
テリーはしばらく考えていたが、負けを確信して、カードをマックして放り投げた。

すると、BJさんはTTのカードをオープンさせながら、チップを回収。
実はすでにフロップでセットが完成していたのだった。
ということは、あの長考はまるっきりのお芝居だったのか。
緊張感漂う決勝テーブルで、しかも自分よりも明らかにスキルが上のプレイヤーを相手にそうした駆け引きのできるBJさんという人物が、いい意味で怖くなった。
結局、ダントツのチップ量をずっと維持し続けたBJさんが見事優勝。
一方の私は、なんとかインザマネーの3位に入賞でき、3600ドルほどをゲット。
この時点でマイナス400ドルまで挽回。



■なんとかプラスで終了
この後は、tagamanに借りた100ドルを元手にライブポーカーで3倍弱に増やし、それを元手にラスト1時間、ミニマム200ドルのバカラ台に座る。
ここで、PPPBPBBBPBPPPBPという3目落ちて、2目テレコの目を何も考えずに追っていくと、あっという間に1800ドルに。
が、この後、3つ連続してはずしたところで、今回の勝負をすべて終了。
結局、トーナメントの賞金と平場での勝ちを含めると、トータル900ドルの勝ち。
が、トーナメントの参加費350ドルがあるので、収支は500ドルちょっと。
一方のtagamanはオールインを繰り返しながらも最後の最後に意地でプラスに持ち込みこちらも500ドルのプラスで終了。

お互い、勝ちの金額は少ないものの、無事「リハカジ」には成功。
tagamanもちょっぴり自信を取り戻したようだ。
tagaman曰く、これもすべてはスクーター島内探検やセスナ体験飛行などのリゾに連れ出してくれたリゾカジメンバーのお陰とのこと。
もしも、いつものように自制心なく、バカラ台に座り続けていてたら、きっと、3000ドルなんていう小さなバンクロールでは早々にパンクしていたはずだ。
ということで、我が家の結論は、「リハカジするなら、オフ会に限る」だ。

なので、もし、現在、カジノ連敗中の方や、長時間プレイし続けて、ついつい失敗することが多いという方がいたら、気軽な気持ちで一度、オフ会参加を検討されてみては?
楽しい仲間との素敵な出会いもあるし、今後のカジノライフが有意義になること間違いなしですよ。


このReportへのコメント(全 2件)

2006/03/13(Mon) 00:00

ザキ

あけみんさんへ
BJさんの長考は、作戦でなく単なる性格です
バカラでも長考で私などたまに隣で寝てしまいます(笑


2006/03/25(Sat) 00:00

shine

>BJさんの長考は、作戦でなく単なる性格です
あは。そうっすね。確かに性格です♪
では、では。BJ


コメントの投稿

投稿するにはログインが必要です。
会員登録がお済でない方は≫コチラ

PASS: