リゾカジ カジノレポート
テニアン島冒険
サイパン・テニアン 2003/
01/
13 Written by
なるぞう
12月7日(土)AM11:00. 外は強風.空は厚い雲,台風(PONGSONA)は確実に接近している.かろうじて雨は降っていない.
猿さんにも会えない状態なので,無謀にも島内一周の旅に出かけることにする.ぱお~ん.
明日になればとても外には出られない状況になることが予想されるので今しかないと思ったのである.
ホテルフロントにて,”レンタルバイク屋はどこにあるの?” と聞くと “GoStraight” とだけ言われたので素直にホテルから真っ直ぐ海岸に向かった.
言われた通り真っ直ぐ来たのであるが何もない.辺りを見回しても何もない.繰り返すが何もない. 仕方がないので,海岸を右に折れて海岸沿いを歩いて探すことにした.
台風の影響で海は波立っているが,一面透き通った海が広がっていてすがすがしく気分爽快である. 海岸には誰もいない.時たま地元の若者達がトラックの荷台に大勢乗って走り廻っているだけだ.ちと怖い.
途中,沈没船の前を通り過ぎたあたりから,たぶんバイク屋は無いだろうなと思いつつ,大きな倉庫らしき建物が見えたので,そこまで行く事にする.結局その建物も違うらしく,仕方がないので道路に出て辺りを見渡した. すると,一軒の喫茶店?らしきものを発見,ちょうど一人出てきたので,レンタルバイクについて聞いてみる.
「分かった.連れてってやるから車に乗れ 」
という感じで連れて行ってもらえることになった.うれしいぞぱお~ん.サイパンの人ってやさしい? しかし,喜んだのも束の間,台風の影響で店が閉まっていた.結局そのままホテルまで送ってもらいカジノに戻った.
ちょうどホストKさんがいたので今の出来事を話すと,
「聞いてみるからちょいとお待ち.動くんじゃないよ!」
どうやら,台風で海岸に設置のテントは撤収し,店の方のバイクも片づけてしまったとの事. でも営業はしているから,レンタルは可能.
「どうします?」
「じゃあ,今から行きます.」
「えっ,この台風の中行くの?」
「ぱお~ん.」
しばらくして,お店の人(日本人)が迎えに来てくれ,島内一周についてレクチャーしてくれました. 料金は2時間$16.延長が$8/1H.任意の保険が$8だったかな. 島内の観光ポイントを記した地図をくれて,各ポイントについて説明と行き方を教えてくれた. 台風の影響で危険と思われる場所は今日は行かない方がいいという場所も何カ所かあった. 各主要ポイントを廻って2,3時間.日本兵の集団自殺崖(平和公園)?を入れると3時間強といったところだ. バイクは日本のスクーターとほぼ同じ感じ.
ではしゅっぱ~つ. ヘルメットは一応かぶらないといけないルールではあるが,今まで捕まった人はいないから多分大丈夫らしい. というより,ちょっと奥に行くと誰とも会わない.(事故にあったらそのままか?) 私は走り出してすぐに取ってしまいました. うひょ~.快適~.爽快~.信号なし~.誰もいない~.ちょっと怖い~.ぱおーん.
ブロードウェーと呼ばれる道を真っ直ぐ,急な長い坂を登りきると,そこからはひたすら一本道. ルートは,テニアン島の東側を北に向かって北上し,帰りは西側を南下して戻ってくるという感じ. 少し走ると車も人も誰もいません.(たまに牛がいる)すぐにテニアン空港が左手に見えます. その先すぐに第一ポイントの旧日本軍通信基地が右手に見えてきます. ■旧日本軍通信基地(Old Japanese Communications Center)
解説:第二次世界大戦の時に島々の連絡用に使用された通信局跡. ちょっと不気味だったので中に は入りませんでした. ところどころに弾痕が…怖
■ウナイ・ダンクロ小道(Unai Dankulo Trail)
台風でなければ,ひと泳ぎしたいところです.
一本道をそのまま行くと,こんな看板が見えて来ます. ここを右に曲がって小道をゆっくり進んで行きます. 観光客の訪れない秘密のビーチがあるらしい? 私も観光客なのだが. 小道を5分程度進むと,見えました.秘密のビーチが.
■NKK神社跡(NKK Shrine Trail) 残念.見落としました.
■神道,米国記念碑(Shinto American Memorial)
解説 (日の出神社跡)アメリカ人によりテニアンで亡くなられた 戦没者の霊を慰めるために建設されたと言われています.
道の真ん中にロータリーになってます.
■ウナイ・チゲ(Unai Chiget)
亀ウォッチングが出来る海岸らしいのですが,台風のため危ないので断念.
■潮吹き海岸(Blow Hole)
解説 不思議な自然現象で天候と波により石灰石の石棚の下で 洞窟が出来,波が洞窟にぶつかる時に上方から潮を吹き上げる.
海が荒れていて迫力満点,潮が吹き上げ られる度にびしょ濡れ状態でした. もっと先まで行って見学したかったので すが,危険を感じてここまで.
■ エーブル滑走路(Runway Able)
解説
アメリカ人によって設計された4本の滑走路の1つです. 2,600Mの長さ,60Mの幅を持ち,戦争中,B29が 此処から飛び立ちました.1945年の北平原テニアンは 世界で一番忙しい滑走路でした.現在でも年に一度アメリカ 軍が演習に利用しています.
ひろ~い.なが~い.滑走路でした. スクーターで全開にして走ると気持ち良かったです.
■牛平原,北平原跡(Ushi Field North Field Trail)
■旧日本軍発電所(Japanese power plant)
行かず.
■旧日本空軍行政期間司令部跡(Japanese air administration building)
中に入れます.もうすぐ入れなくなる そうです.中にはお風呂やトイレとい った生活していた跡が残されています. 建物の中には花が供えられていて, 写真を撮るのをためらいました. 一人で中にいるとちょっと怖いです.
■牛平原待機広場と空襲用防空壕跡(Ushi field service apron and air raid shelters)
左が待機広場. 右の奥に見えるのが空襲用防空壕.
■日本軍空爆対策建物跡(Japanese air operations building) ここも中に入れるようでしたが, 怖がりな私は怖くて入れませんでした. というより,くもの巣が入り口に出来てて…いいわけ
■旧日本軍原爆倉庫跡,燃料廃棄場跡(Japanese bomb storage and fuel dump)
行かず.
■原子爆弾積荷場跡(Atomic bomb loading pits)
Atomic Bomb Pit No1 and No2.
■ウナイ・チュル(Unai Chule)
解説
1994年7月に米軍海兵隊が上陸した海岸です. 現在はトーチカのみが残る穏やかな海岸です. 砂浜では“星の砂”が見つかります.
残念ながら一人で2時間も戦争跡地を廻っていた為, げんなりしていたので,ビーチには足を運びませんで した.ビーチ名は「チュルビーチ」
ここからはあまりポイントがないので,ゆっくり景色を楽しみながら戻ります. と思ったのですが,途中,誰もいないはずの茂みの中から“ギャー”って叫び声が聞こえてきて怖くなったので, 一気に全開で戻ります.107海軍建設軍隊(シービース)記念碑が右手に見える交差点に,DETOUR って看板が見えたら左折です.左折して東側のブロードウェーにぶつかったら,行きに来た道を戻ります. ダイナスティーホテルを左に曲がり,今度は南下して行きます.
■ 展望台(SENIC LOOKOUT)
しまった.寄るのを忘れてしまった.
■ テニアン自殺崖(Suicide Cliff)
解説
1944年8月1日に多くの日本人, 沖縄国民がテニアン島において米国兵 に降伏することを嫌い死を選び,崖か ら飛び降り自殺した. 覗き込むとむちゃくちゃ怖いです. ここから飛び降りるなんて出来ません.
だいだいの観光ポイントを見て廻って帰ってくると,約3時間たっていた. お店でガソリンを満タンにして(店がスタンドになっている)トータル$35ぐらいだった. う~ん.レンタカーとあまり変わらないのでは...と思ったが,風を切って走るあの爽快感はやはりスクーターの方が 上かなとも思った. 主要なポイントはだいたい廻ったのだが,戦争に関わる跡地などを見て廻っていると,何か考えさせられる思いがした. でも一回は見ておく価値のあるものだと感じた. 平和が一番だな.ぱお~ん.
※ 危険な場所もあるので,一人で廻るのはあまりお勧めできません.(何かあっても誰もいないので)
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