ホールデムポーカーの極意書

ポーカーを楽しもう

第四之巻 ポーカートーナメントで知っておきたいこと (1)

 WSOPメインイベント参加の前哨戦として、第7回リゾポカに参加しました。かってないツキに恵まれ優勝という望外の結果を得ました。WSOPにむけ、最高のスタートをきれたと思っています。そこで、本コラムの読者の方から、「質問コーナーがあったらいい。」とか、「カードなどをビジュアルかしてわかりやすくしてほしい。」などの貴重なご意見をいただきました。リゾカジ編集部の方と相談して実現していきたいと思います。

ポーカートーナメントとライブゲームの違い

 ポーカートーナメントは、最初にあたえられたチップがなくなれば、サヨナラしなければならない。その点、ポケットから新たなキャッシュをだしてチップを買い増しできるライブゲームとは異なる。ポーカートーナメントはサバイバルゲームなのだ。従って、できる限りチップがなくなる危険を回避することが重要である。ライブゲームは、少々危険があっても、投資効果を考えてプレイすれば、最終的に勝ち組に回ることは可能である。33%の確率で勝利できる手役で、5倍のチップ量を獲得できるならライブゲームの投資としては充分である。(この考え方をオッズという。) しかしながら、トーナメントで持ちチップ量が少ないときに、この考えをとってはいけない。66%もサヨナラする確率があるからである。もちろん、チップリーダーの場合のように、オッズ理論が有効な場合があることも忘れてはいけないのだが。詳しくは、私の戦略の項で後述する。
 要は、ポーカートーナメントはサバイバルゲームだということを充分認識してプレイしてもらいたい。

入賞しなければ何も得られない

 ポーカートーナメントの入賞基準は10分の1である。入賞しなければ、何も得られない。もちろん、ポーカーを充分楽しんだという精神的な満足は別としてではあるが。従って、どうしたら入賞できるかを考えながらプレイすることが重要である。
 例えば、あと五人飛べば入賞という時点で、持ちチップ量がその時点の平均チップ量を持っていたとしよう。巨額のチップ量をもつチップリーダーがレイズしてきた、貴方はKKを持っていた場合、どうすべきであろうか。ヘッズアップ(1対1の対戦)でのKKの勝利確率は75%程度ある。ALL IN リレイズすべきであろうか。
 私はFOLDすべきだと思う。(私ならAAでもFOLDするだろう。) なぜなら、25%も飛んでしまう確率があるからである。この状態では、ブラインドをとられても入賞は確実であろう。従って、まず入賞を確定させることが重要だと思うからである。
 同じ状況でも、自分がチップリーダーであったり、このままいくと自然死して入賞を逃す可能性が高い場合はもちろん勝負である。このように、入賞を常に意識して臨機応変にプレイすることが重要である。

賞金は上位者に厚い

 ポーカートーナメントの賞金配分は、上位に厚い。入賞したらファイナルテーブルに残り、上位3位をめざそう。入賞が決定したら、参加費+アルファが保証されている。また、ファイナルテーブルに残るまでは、それほど賞金額に差がないのが一般的である。もちろん、WSOPのメインイベントのように、高額な参加費で数千人も参加するトーナメントでは、それなりに違いはあるのだが。従って、事故で飛んでしまっても、またリスクが高い勝負をしてもよいと思う。ファイナルテーブルをめざすために、どうするかという考え方でプレイすることが重要だと思う。
 要は、トーナメントの各段階で、自分の具体的な目標をさだめ、それを達成するためにどのようにプレイするかを常に考えることか必要である。


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