ホールデムポーカーの極意書

第八之巻 私のポーカー戦略-初手の選択(1)
ホールデムは、最初に配られたカード2枚でそのゲームに参加するか、参加したとしてコールするのか、レイズするのかを決めなければならない。ノーリミットゲームだとどの程度ベットするかも決めることになる。
その際に、基準になるのは、客観的なハンドランキング(勝てる可能性の高いハンドの順位)である。下記は、ペアーのランキングと参加人数別の勝率である。
勝率70%以上を青、60%以上を黄、50%以上を赤で表示している。
■勝率51%以上のハンド(端数切捨て)
ハンド | ヘッズアップ | 3人テーブル | 4人テーブル | 6人テーブル | 10人テーブル |
AA | 85% | 73% | 63% | 49% | 31% |
KK | 82% | 68% | 58% | 43% | 26% |
79% | 64% | 53% | 37% | 22% | |
JJ | 77% | 61% | 49% | 33% | 19% |
TT | 75% | 57% | 45% | 30% | 17% |
99 | 72% | 53% | 41% | 26% | 15% |
88 | 69% | 49% | 37% | 24% | 14% |
77 | 66% | 46% | 34% | 21% | 13% |
66 | 63% | 43% | 31% | 20% | 13% |
55 | 60% | 40% | 28% | 18% | 12% |
44 | 57% | 36% | 26% | 17% | 12% |
33 | 53% | 33% | 23% | 16% | 12% |
22 | 50% | 30% | 22% | 15% | 12% |
このランキングから下記のことがわかる。
1. 配られたハンドがペアーの場合は、22を除けば、対戦相手が一人のヘッズアップの場合には51%以上の確率で勝てる。
2. QQ以上のペアーでは、対戦相手が3人以上いても51%以上の勝率がある。
3. 99以上のペアーでは、対戦相手が2人以上で51%以上の勝率がある。
4. しかしながら、AAでも対戦相手が5人以上いた場合は、勝率は50%以下である。
従って、ペアーハンドで参加する場合は、できるだけそのゲームの参加人数を減らす必要がある。そのためには、レイズして、できるだけ対戦相手にフォールドしてもらうことが基本になる。対戦相手に降りてもらいたいのだから、レイズ額も通常いわれているビックブラインドの3-4倍よりも多いほうが安心だろう。
他方、フロップ・ターン・リバーでセット(ペアーがスリーカードになること)ができると、それなりのリターンが期待できる。しかしながら、その確率は20%前後である。
前に、トーナメントはサバイバルゲームと述べた。従って、生き死にをかけたオールインをする場合には、原則として60%以上の勝率がほしい。従って、ヘッズアップで55、残り3人でJJ以上のハンドが必要になる。
以上を前提として、私のペアー戦略の基本は下記のとおりである。(あくまで基本であり、ポジション・状況によって変更するので注意が必要)
1. 99以上のペアーは、レイズではいる。
2. 自分よりもポジションの悪いプレイヤーが何人もフォールドするなど、そのゲームの参加者が自分を含め4人以下になりそうな場合は、AA,KKのモンスターハンドはコールで参加し、スロープレイをする場合もある。
3. JJ以上は、前のプレイヤーがレイズしていた場合でも、リレイズで対応する。TT,99はフォールドが原則だが、レイズ額によってはコール。
4. 88以下は、フロップ以降のセットを狙ってコールで参加する。前のプレイヤーがレイズしていた場合はフォールドが原則。レイズ額が小さく、他に2名以上コールしている場合は、コールする場合もある。
5. 生き死にをかけたオールインは、勝率60%以上のハンド(55以上)でおこなう。
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