バカラ必勝コラム 「ひよったら負けだ!!」

ちくわのゲーミングエッセイ・バカラ
*この記事は、casino japan誌に掲載されたものです。

7.大勝利

ラッキーな私

いつも負けてばかりの私だが、時には思いもかけない大勝利(私のレベルで)したりもする。
2008年11月のラスベガスのことだ。

リゾカジ.comのオフ会にて40名のメンバーと5日間のラスベガス滞在をした。
幹事役の仕事もあり、実際にカジノで勝負できたのは最終日となった。
しかし、勢い勇んで勝負したブラックジャックで大敗を喫し、資金はわずかに5ドルになってしまった。これでは勝負にならない。せめてコーラーを持ってきたカクテルウエイトレスにチップをあげようとこの5ドルを1ドルチップにカラーチェンジした。
しばらく他のメンバーの勝負を寂しく眺めて、ゲームがシャッフルの間に部屋に戻ろうと残ったチップを手にした瞬間・・何か違和感が。そう、手の中のチップの大きさがヘンなのだ。よくよく見てみると、1ドルに混じって500ドルチップが一枚まぎれている。
考えてみても理由がよく分からない。酔っていたわけでもないし、500ドルを持っていた事を忘れるとは思えない。よく考えてみると、このカジノの1ドルチップと500ドルチップは大きさは違うが似たような色をしている。ディーラーが間違えたのかもしれない。
しかし、数十分前にカラーチェンジした事を今更言ってもカジノ側も面倒だろうし、第一ディーラーも既に交代してしまっている。カジノ側はディーラーの不正には非常に厳しい。
ということから、私は「こいつはラッキー」にすることにした。
この500ドルを握りしめてVIPバカラルームへ。ミニマム100ドルのテーブルに座った。気持ちよく張って、負けたらさっさと荷造りをしようと考えて。

20ハンドほどの序盤が終わったくらいのテーブルだったが、罫線はプレイヤーが少なく、バンカーが比較的「落ちている」展開。
200ドルをバンカーに張る。勝つ。
また200ドルをバンカーに。勝つ・・・・
この調子で、たまにプレイヤーになってもすぐにバンカーが勝つという展開だ。
罫線はバンカーばかりで真っ黒。同じテーブルのメンバーも「おいしい罫線だなぁ」と話し合っている。

チップが2000ドルになった時点で、1回の勝負を500ドルにベットアップ!!
これがしっかり4連勝。チップが4000ドル近くに増える。
これはチャンスだと思った。ここでベットを下げたら、後からきっと「ひよってしまった・・」と後悔するような罫線になる気がした。

バンカーに2000ドルを置く。資金の二分の一である。
これを6対7の俗に言う「チャーシュー」で勝利する。

ひよってはだめだ。と言い聞かせる。
また2000ドルを置く。
勝つ!

そしてまた2000ドルを・・・

この調子で6連勝!手元のチップはコミッションを払っても約15000ドルになった。
2000ドルにベットアップしてからはほとんど全てを私がスクイーズしたのだが、リャンピン(ツーサイド)にはリャンピンが、セイピン(フォーサイド)にはセイピンが、スリーサイドにはAか2が付くという最高の展開だった。
帰国の時間が近いということもあり、この時点で終了したが、信じられない大勝利だった。
ディーラーがミスをしたのか、私が忘れていたのか分らないが、ひょんなことから500ドルを手にし、「一度はなくなった資金だ!」という無茶の許される展開だったのも良かった。気持ちと思考とタイミングが全てプラスに働いた一時間の出来事だった。
日本の友人へのお土産をトランプからマグカップに変更して帰った。
気持ちの良い凱旋帰国となった。

勝利の条件

バカラで勝利するには条件があると思っている。
それが「気持ちと思考とタイミング」だ。
バカラを長く打っていると、自然と自分のクセが身についてしまう。ツラばかり追ってしまったり、バンカーにしか張らなかったり。しかし、毎回自分の思うような罫線が出るワケではないから、その罫線に合わせたベットコントロールが要求される。
自分が思う「出て欲しい目」と「実際に出る目」はたいがいズレる。
だからこそ、大きく勝負するタイミングを間違えたら大怪我のもとである。
また、自分が大きく勝負した後に、また大きく勝負するのも勇気がいる。
せっかく苦労して取った配当をまた手放すことになるのは怖い。
しかし、ゲームが全て終了した時に「ああ、あの時ベットを下げたのが敗因だなぁ」と反省することがいかに多いか。
私は、勝利した時は最初に決めた「張り」を貫くことにしている。負けたわけではないのだから。ひよっては負けだ!

5ドルしか持っていなかった私が15000ドルになった。3000倍である。
もちろん500ドルの「こいつはラッキー」があったからだが、実際に100ドル紙幣を150枚手に入れた。勝負を諦めた後に起こったのだ。
やっぱりバカラは面白い。

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