勝つためのバンカープレイ
パイガオポーカーのすすめNo.5 by GENさん

 私は何度もこのゲームでトータルとして勝つにはバンカープレーをすべきだと言ってきました。今回は「勝つためのバンカープレイ」と称し、バンカープレイのその優位性を説明したいと思います。

 バンカープレイとはそのゲームの胴元をすることです。つまり、ディーラーだけでなく他のプレイヤーとも戦うわけです。
少なくても他のプレイヤーがいないときにディーラーと一対一で戦わねばならない場合にはバンカープレイを選択しなければ損しますので、やり方を覚えてください。

*ルール上の優位性
 「全く同じ役のコピーハンドはバンカーの勝ち」-2枚でポーカーの役を作り、かつ各プレイヤーが最低限の戦略に基づいてプレーする場合、コピーハンドはよくあらわれます。その時、勝つのと負けるのは雲泥の差です。その優位性をプレイヤーがもてるゲームはパイガオしかありません。バカラもルール上有利なバンカーにもかけれますが、代償としてコミッションを払わなければなりません。パイガオはルール上不利なプレイヤーでも5%のコミッションをとられるのですから、バンカープレイを選択することによっての不利は全くありません。

*控除率の軽減化
 パイガオの控除率は2%程度と言われています。バンカープレイはその控除率を飛躍的に下げます。バンカープレイは考え方を変えると、同じ手でディーラー+プレイヤーの人数分の回数の勝負をするのと同じです。つまり、テーブルが満席の場合、プレイヤーで6回勝負することと同じになります。
 例えば、各プレイヤーが毎回100ドルづつ賭けているとしましょう。
この場合3勝3敗だとしたら、プレイヤーのプレイを6回した場合は3勝分のコミッション5ドルX3回分とられます。バンカープレイはそのトータルの勝ち分に対してしかコミッションをとられないので、3勝3敗の場合は勝利金額は0でコミッションも0になります。つまり、バンカープレイを多くすればコミッション分をルールの優位性で充分カバーできることになるのです。

*置き違いでも負けにならない
 プレイヤーだと2枚の役が5枚の役より強いと即負けになりますが、バンカープレイはディーラーが指摘し、ハウスプレーに従い置きなおして勝負します。

*バンカーの儀式的特権
 カジノゲームでは精神的な特権を与えられると気分が高揚します。大バカラで最大ベット者がカードをめくる(絞る)ことができるのが代表的な例です。パイガオポーカーでもその特権がいくつかあります。

(1)ディーラーが7組のカードの山を作る前に優先的にカットできる。
(2)カードの山の配る際、通常はディーラーから見て一番右端から配るが、自分の好きな1から7の数字を言うことにより、最初の配る山を指定できる。例えば3というと右から3番目の山から配ることになります。
(3)勝利を念じながらサイコロをふれる。(クラップスのシューターの気分)

 (1)、(3)は気分の問題ですが、(2)はオカルト的ではありますが、戦略としてつかえます。つまりディーラーにいいカードが入りつづけている流れの時に、1を指定すると本来ディーラーに配られるべきであったカードをもってこれますし、自分がついている
流れの時に自分の席番号(P2-P7)をいうと、プレイヤーとして配られるであろうカードをもってくることができ、有利なルールでかつ流れを変えずにプレーできるのです。

 それでは、バンカープレイの仕方について説明します。

 バンカーができる権利はP2席から順番にまわります。もちろん権利者が放棄したら次のプレイヤーに移行します。プレイヤーの一人がバンカーをした後は、その次の席の人から権利を行使できます。
実際は、バンカーをやるひとはほとんどいないので、ディーラーがバンカーをやった後のゲームでディーラーに「バンク」といえばすぐできるでしょう。

 ディーラーはバンカーが決まったら、BANK(親)マーカーをそのプレイヤーのチップを置く場所に置きます。他のプレイヤーがチップを置き終わった後、ディーラーとの勝負のチップをBANKマーカーの隣に置きます。その際、注意しなければ行けないのは、賭け金は直前にディーラーがバンクをしたときに賭けた金額と同額が原則でそれ以上は賭けられません。(カジノによっては一割り増しまで許すところもあります。)カジノ側も不利なルールで多額の賭はしたくないのです。

 その後、ディーラーはカードの山を作り、どこを最初に配るか聞いてきますので、好きな番号(ディーラーから見て1番右の場合は「ハウスウェー」)を言って、サイコロを振ってください。

 自分に配られたカードは他のプレイヤーが所定の位置に置くまでみれません。全てのプレイヤーがカードを置き終わったご、おもむろにカード取り上げ、5枚と2枚にわけて所定の位置に置きます。

 ディーラーが自分のカードをオープンしハウスプレイに従って分け終わると、バンカーのカードをオープンし勝負の判定をします。その後、自分のカードをかたずけ、バンカーのカードをディーラーの前に移動させ各プレイヤーとの勝負判定をします。

 チップの配当は、まず負けたプレーヤー/ディーラーのチップから勝ったプレイヤーに配当されます。勝ち分が残った場合にはその金額から5%を引いたチップをバンカーに渡します。負け分が多いときは、差額をバンカーから徴収し、勝利者に配当します。

 尚、パイガオマシーンを使うテーブルでは、サイコロを振ることはできませんが、取り出しのカードの山を指定することはできます。

 以上のようにバンカープレイはおいしいのです。特に、ほとんどの人がバンカーをしない現状では、2-4回に1回はバンカーができますので、私は控除率の良いBJよりも有利なゲームであると思っています。

 但し、バンカープレイはある程度資本力がないと一回でパンクする危険性があります。余りブラックチップが乱れ飛
んでいるテーブルではやらないほうがいいでしょう。(できるなら他のテーブルに移動しましょう。)

 最終回はパイガオポーカーに関するお得な賭け方等を説明します。

GEN

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