リゾカジ カジノレポート

マカティの週末ポーカー日記【TPC編】（前編）

日本 2023/ 12/ 05 Written by マカオの帝王

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マカティの週末ポーカー日記【TPC編】（前編）

■ 12月2日（土）午後5時　大阪なんばHIPS5階　特設会場

「オールイン・コール！　AA　VS　JJ！」

最強ハンドの〝AA〟で渾身のオールインを宣言する。

当方の約2倍のチップを持つ若者は、少し迷った末にこれをコール！

相手のハンドはJJ！

何故か胸騒ぎがする。

フロップ、　Q、8、5

まだ安心出来ない。

ターン、2

ここまでレインボーで、ドローも無いのに、何故か嫌な予感がする。
（そして、こうした嫌な予感は、何故か良く当たる……）

リバーで〝J〟が突き刺さり、マカティのTPCシーズン8は終了した。

黙って席を立つ。

ここまで我慢してきたビールをあおる為、ビルの地下2階にある〝せんべろ〟の店に行く。

ここでは、千円ジャストで、生ビール2杯と、つまみ3品の〝せんべろセット〟が愉しめるという、コスパ抜群の店である。（尚、ビール3杯とつまみ1品で同じく千円という〝べろべろセット〟というのも有るが、小腹も空いていたので、ここは〝せんべろセット〟を選択する……）

ビール2杯を、つまみと一緒に一気飲みした後、店を出る。

5階では、＃8の〝Mystery　Bounty〟が開催されている筈だったが、何だか気が乗らない。

このビルの地下2階～地上2階まではパチンコ店なので、無意識のうちに1階のエバンゲリオン・コーナーの空き台に座る。

1日のプレイ可能玉数の上限である、2,500発を貯玉しているこの店の会員カードを挿入し、1万円勝負スタート！

画面が、ガシャガシャと反応し、何となく良い感じである。

しかし、良い感じのまま、貯玉の残数は減少し、遂に最後の125発となる。

『所詮、こんなものか……』

と思いつつ、保留画面を見ていると、何故か一つだけクルクルと回転している。

『うん？　保留はフラフラするものの、それがクルクル回るなど見たことない！　ビールたった2杯で幻覚が見えるとは、〝マカオの帝王〟もやきが回ったもんだ……』

そう思いつつ、クルクル回転している保留を眺めていると、突然〝エヴァ〟に変身した！

その後は、咆哮、金色の何か、月を背景の綾波レイ、そしてフィーバー（インパクト・モード）に突入する。

エヴァの咆哮はどこまでも続き、ピンチに陥ると〝カオル〟君のお助けが入り、結局21連チャンしたところで、一旦終了となる。その後は小康状態に入り、少し減ったところで単発、もう少し減ったところで短い連チャンと、再び爆発することはなく、結局27,700発で終了となる。

2,500発だけ残し、残りを大景品18個と交換する。

『ポーカーで負けたというのに、何故か懐は温かくなったな、このまま飲みにでも行くか……、けど、本当にそれで良いのか？　それでは、「マカティの週末パチンコ日記（なんばHIPS編）」になってしまうぞ……』

本日のトーナメント・スケジュールを確認する。

＃10　Deep　Stack（参加費：10K）
＃11　Night　Turbo（参加費：8K）

が現時点で開催中であった。

取り敢えず、5階の特設会場に戻る。

＃10のディープスタックは、開始が遅れたからか、エントリーがパンパンで、オッズは悪そうだった。

それに比べ、＃11のナイトターボは、今から始まるとかで、現時点ではオッズは不明であった。

＊ 天の声
「さて、貴方は今から次の二つのポーカーの大会のどちらに参加するか、選ぶことが出来ます。＃10は、参加費として10K支払い、その約30％が払い戻しされることになるでしょう。＃11は、参加費として8K支払い、払い戻しが幾らになるかは、現時点では不明です。どうしますか？」

考えるまでもなかった。

開始が遅れた＃10の参加者が膨らむ（＝＃11の参加者が減る）訳だから、＃11の方がオッズが良くなることは〝自明の理〟であった。

＃11の受付に並び、参加費＋ドリンク代として9,000円を支払い、新しいテーブルに座る。

明日の昼間にスタートする、メイン、及び準メインに出場するプレイヤー達は、それに備え休息を取っている筈なので、この時間（午後11時）に会場に居残りしているのは、ほぼ全員が〝負け犬〟である。

『さてと、もう酔いは醒めた。失うものは何もない。〝負け犬達の宴〟の始まり始まりだ！　周囲では、GTOだの、ポラライズだの、聞いた風なことを囀る若者が溢れているが、所詮同じ穴の狢、さぁ、勝負だ！』

開始早々、♠A、♠5でオープンすると、3ベットが飛んで来た。

面倒になったので、オールインすると、相手はこれをコール！

相手は♡A、♧Qであった。

一瞬、しまったと思うものの、フロップで♠が2枚落ち、続くターンであっさりと3枚目の♠が降臨し、ナッツ・フラッシュ完成でダブルアップする。

チップが有るとポーカーは愉しい。

2ポケのショートのオールインを7ポケで受け、そのまま勝利！

A、9のショートのオ―ルインを、A、Jで受け、これまた勝利！

KKの時に何故かショートの二人がオールインしてきたので、有難くコールすると、お二人のハンドはA,Q　とA,K。

確かに良いハンドであったが、Aが被っているので、当方が断然有利！

何事もなく、二人を養分とし、開始早々、2万点　➩　10万点超　となる。

いつもミナミで顔を合わす〝鉄強〟が、「またマカティさん、サテライトと序盤はいつも調子良いですね♪」
と褒めているのか、貶しているのか、どちらとも取れる声を掛けてくる。

適当に返事をし、プレイを続ける。

隣に、メガネをかけ、大きなバストと、短いスカートを穿いた女性プレイヤーが登場する。

同じテーブルの顔見知りのプレイヤーに、「あ～あ、今日は全然だったな……、最後に何か良いことないかな？？？」と呟きながら、左隣に着席する。

チラッと横目で見る。

『あんなに胸が大きいと、卓上の視界を遮り、自分のハンドが分かりにくいのじゃないかな？　まぁ、知らんけど……』

当方がSBの時に、A、Qが入り、ミドルのオープンに対し3ベットをかます。

すると、BBのお姉さんがオールインを宣言！

オリジナルはダウン。

『まぁ、4ベット・オールインしているのだから、良い手なんだろうなぁ……、けど、相手は約15,000点、それに対し此方は約11万点、これはコールだな？　知らんけど……』

お姉さんのハンドはQQだった。

現状、負けているが、何故か〝A〟が落ちる気がした。

その予感の通り、いきなりフロップでAが降臨し、のこり1枚のQは姿を見せず、そのまま当方が勝利する。

お姉さんは色っぽい溜息をつきながら、席を立った。

周囲では、オールイン合戦となり、次々と脱落していく。（負け犬の中の負け犬達……）

約80名の参加者が、残り18名となったところでテーブル・ブレイクとなり2卓で再スタートとなる。

移動先のテーブルに、2日前に別の店で開催されたTPCのサテライトで同卓した、男性プレイヤー（仮称：イーグル）がいた。

『確か奴は、2日前に同卓した時も、絶妙な金額のベットを繰り返し、周囲を翻弄していたっけな……、最後はサテのバブル寸前で、こっちの完成ストレートに、ワンヒット・フラドロでオールインし、フラッシュを引けずに飛んで行ったが、何でも先週東京で開催されたWPTでセミ・ファイナルまで残り、ディーラーに70数万獲得したと自慢していたな。とにかく、奴には要注意だ……』

なんばHIPS5階、特設会場での深夜の〝負け犬達の宴〟はクライマックスを迎えようとしていた……

マカティの週末ポーカー日記【TPC編】（後編）に続く。
https://www.resocasi.com/res/report/detail?id=2175

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