リゾカジ カジノレポート
マカティの週末ポーカー日記(JOPT東京)【前編】
日本 2024/ 01/ 17 Written by マカオの帝王
「マカティの週末ポーカー日記(JOPT東京)【前編】
■ 2024年1月5日(金)午前9時 新大阪駅ホーム
朝から新幹線(のぞみ)に乗車し、一路東京へ。
今回は、国内最大級(賞金総額1億円超!)のポーカー・トーナメント〝JOPT TOKYO 2024〟が、西新宿の三角広場で開催されるのに日程を合わせての、新年初打ち? 上京だ。
尤も、サテライトに参加していないので、メインのシートは無かったが、大阪で開催されたTPCのサイド・トーナメントで獲得した“WEB COIN”なるものが数万円分あったので、それで直接エントリーが可能な、準メインとでもいうべき、2DAYイベントの “チャンピオンシップ”一本に絞って参加を決める。
新宿に到着し、歌舞伎町のホテルにチェックインし、少し休憩した後に、明日の夕方からDAY1が開催される、三角広場の会場を下見する。
さすがは東京! ワンフロアで千人超が同時にプレイするのは壮観であった。
上京初日である今夜は、古き良き中国返還前の香港で、“借り物の時間”を共に過ごした駐在時の仲間と、ささやかな新年会である。
新年会の会場、新宿高島屋タイムズスクエア本館12Fの、本格タイ料理店〝サイアムセラドン〟に移動し、“老朋友”たちと旧交を温める。
ほろ酔い気分で、歌舞伎町のホテルに戻り、明日からの勝負に備え大人しく寝りにつく。
■ 1月6日(土) AM:歌舞伎町
いつも、この街は賑やかである。
ホテルを出て、旧コマ劇場跡に出来た複合施設〝新宿東宝ビル〟周辺を歩く。
今から四半世紀前に、新宿・歌舞伎町を舞台にした、金城武主演の映画 「不夜城」をこの街の映画館で見終えた後、通りに出た瞬間に感じた、そこいら中の路地から中国マフィアが青龍刀を振り廻しながら、飛び出してくるような、ゾワゾワした感覚が微かに蘇った。
「にいむら」本店で、とんかつ定食(キャベツ大盛り)を食べ、昼間からビールを飲み、本日の〝ゲームプラン〟を立てる。
『本日開催される、〝チャンピオンシップDAY1-A〟だが、通過する為には約10時間の長丁場をサバイバルするのが条件である。開始にはまだ少し時間的な余裕が有る……、よし。ここは映画でも見て、心を落ち着かせるとするか……』
東宝シネマに入る。
カンヌ国際映画祭で、主演を務めた役所広司が、最優秀男優賞に輝いたという、東京のトイレ清掃作業員の日常を描いた映画、「Perfect Days」を観る。
ネタばれになるので内容は伏せるが、『なるほどなぁ……「こんな風に生きていけたら」 還暦過ぎの人生も悪くない……』と思えるものであった。
〝大ガード〟を超え、徒歩で三角広場の〝JOPT TOKYO 2024〟の会場に入る。
受付で、手数料として5%は引かれたが、TPCで獲得した〝WEB COIN〟でエントリー費(3万円)を支払い、ドリンク(レッドブル)を受け取り、席に着く。
スタートスタックは5万点、取り敢えずこれを8倍の40万点に増やすのが、DAY1通過の目安であった。
40分ブラインドでゆっくりとゲームは進行する。
テーブルに一人、インド人? と思しき外国人プレイヤーがいた。
彼のベットは少し変わっており、標準的な2.5BBのオープンはせず、普通は悪手とされる、リンプか5BB以上の“ドカベット”で場に参加する。
『ふーん、初心者なのか? それにしても、何故かこの卓で一人だけ10万点以上持っているところを見ると、ツキが有るのか? いずれにしても要注意だ!』
そんなことを考えていると、〝♠9、♢9〟が入る。
標準的な2.5BBでオープンすると、BBのインド人だけがこれをコールし、ヘッズアップとなる。
フロップ;♠8、♢6、♡3
悪くない、10以上のハイカード無しのレインボー。
ここで終わらせたく、3,000点をベットする。
これまた、インド人コール。
ターン;♧2
もしインド人が〝4,5〟なら、ストレート完成だが、それを恐れていてはポーカーは出来ない。
リバーを見たくないので、ここでほぼポットの6,600点をベットする。
(5千、千、500、100の4色で出すと、心理学的に個々のチップが鮮やかに見え、相手には何となく強そうに感じられるそうです)
すると、何とここでインド人が 「オールイン」 を宣言する。
頭がパニックになる。
『何故にここでオールイン??? 4、5のストレート? セット? 9、7若しくは7、5のストレート・ドロー? T以上のポケット? えーい、ここはコールしてハンドを拝ませてもらうとするか!』
当方もオールインを宣言する。
インド人がオープンしたのは、何と、♡6、♢3!
(インド人、じゃなく日本人もビックリ!)
フロップ2ペアで、ターンでオールインは分かるが、弱手の6,3オフで何故コールしたのか?
推測理由
① BBだったから
② 元々バカラプレイヤーだったから(ナチュラル9は最強)
③ 3月6日が誕生日だから
④ 6月3日が誕生日だから
⑤ フロップで2ペアになることが分かっていたから
だが、理由が何であれ、ここまでは彼の〝インド・マジック〟は効果を発揮していた。
『くっそう! こんなところで〝インド・マジック〟に嵌められ散るのか? だが、まだ望みは有る。捲り目は……9が2枚、8が3枚、2が3枚、の計8枚! 頼む!』
望みは叶えられた。
リバーで、♡9 が降臨し、当方の逆転勝利!
悔しがるインド人。
その後も、小刻みにポットを獲得し、当方のスタックは15万点を超える。
そんな中で、ボタンの時、再び〝♢9、♡9〟が入る。
『さて、幾らベットしようかなぁ……』と考えていると、ミドルのショート(約3万点)から、オールインが宣言される。
スタック差も有るので、これを軽くコールする。
SBはフォールドするも、約7万点持ちのBBが長考の末、オールインを宣言する。
『これは話が違ってきた! どちらかには負けてそう……、けど、勝てば大きいし、仮にショートに負けても、BBに勝てば〝行って来い〟でほぼチャラだ。ここは勝負するしかない!』
こちらもオールインを宣言する。
ショート;♠A、♠T
BB;♡A、♢K
フロップ;♧Q、♧7、♢3
当方有利!
ターン;♢T
これで一気にショートが有利となるも、ここまでは想定内。
そして運命のリバー;♠9!
又もリバーでセットが突き刺さり、当方のスクープ(総どり!)
一気にスタックが25万点となる。
二人飛んだ後の席の一つに、他のテーブルから、当方とほぼ同じスタック(約25万点)を持ったプレイヤーが座る。
何やら、顔見知りのプレイヤーから、「○○さん! 最近の海外での戦績はどうですか? 相変わらず絶好調ですか?」と話しかけられ、満更でもないご様子。
「まぁ、僕はプロだからね。目先の勝負に一喜一憂せず、トータルでプラスを続けるだけだよ……」と嘯く、〝自称プロ氏〟
『兎に角、この卓で要注意なのは、〝インド人〟➩ 〝自称プロ氏〟に変わった訳だ。彼とはなるべく直接対決を避け、この調子でショートを飛ばしていけば、DAY1通過はほぼ決まりだ……』
そんなことを考えながら、“温泉モード”に浸かっていると、突然場内アナウンスが流れる。
「尚、現在開催中の、チャンピオンシップ:DAY1-Aで最初にスタックが50万点に到達された方には、“スプリンター賞”として、JOPT特製トロフィーと、WEB COIN 25万円分が進呈されますので、皆さん奮って50万点を目指し、頑張って下さい!」
『これは話が変わってきた。もう、“温泉”に浸かっている場合じゃない、今のスタック(25万点)を倍にすればそれだけで今回の東京遠征:勝利確定だ! 但し、この卓で一発勝負でそれを達成するには、対面の〝自称プロ氏〟とぶつかる必要が有る。その為には、所謂〝モンスターハンド〟が欲しい……』
その時、最強のモンスターハンド、〝♠A、♣A〟が入る!
レベル6;500-1,000で、当方、ミドルポジションから3千点でオープンする。
すると、ボタンの〝自称プロ氏〟から、3ベット(13,000点)が飛んできた!
SB、BB、フォールドでヘッズアップとなる。
『良し! ここまでは最高の展開だ! 〝自称プロ氏〟にも、何かの強ハンドが入っているのだろうが、それが何であれ、AAには無力だ! ただ、どうすればオールインに持って行けるか……』
時間を使い、弱々しげに33,000点をベットする。
ここで長考に入る〝自称プロ氏〟
『さぁ、3ベットしたのだから、お前もそこそこ良いハンドなのだろう? 普通ならフォールドだとしても、スプリンター賞(25万)が目の前にぶら下がっているのだから、オッズを考えれば、ここはリレイズ・オールインだろう!? もう考えるのは止めて、一言声に出せ、〝オールイン〟と! そうすれば、光よりも早く、こちらもオールインを宣言し、卓上にAAを叩きつけてやる!』
長考の末、〝自称プロ氏〟の口元がゆっくりと開いた……
(続く)
https://www.resocasi.com/res/report/detail?id=2188
2024/01/19(Fri) 21:55
週末予言者
マカオの帝王 様
「借り物の場所、借り物の時間」というのは本当に香港の行く末について核心を突いた表現で、ノスタルジックな感じもして好きなフレーズです。
後編も楽しみにしております。
2024/01/20(Sat) 01:41
マカオの帝王
週末予言者さん、こんばんは!
週末なので、明日からまた大阪ミナミに遠征です。
香港/マカオ/歌舞伎町と、どれも好きな場所ですが、今から思うと世紀末の熱気溢れる日々が懐かしいです。
(今は何処もクリーンになって、何だか物足りません……)
本編は3部構成に成りそうなので、次回は〝中編〟になりますが、1月中には完結する予定です。
2024/01/20(Sat) 20:08
マリタイム
マカオの帝王さん、こんにちは。
年明け早々からトーナメントご苦労様です。
多分、参加者は年末から、もういくつ寝るとと、待ち遠しくて仕方がないんでしょうね。♠
まずは訳の分からないインド人をやっつけ、自称プロとの勝負で"(続く)"に。
翌週も見ずにいられないようにする連続ドラマの終わり方みたいですね。
ただし、追い込まれているのは相手ですが。
次回も個性的なキャラクターが登場しそう。♦
かたや「不夜城」こなた「新宿鮫」。
大阪の三角公園と違って新宿の三角広場は綺麗そうですね。
一人3万円で1000人集めても1億円に届かないのですが、差額はスポンサーが出しているのでしょうか。
あと間違いを見つけたので訂正しておきますね。
誤 歌舞伎町のホテルに戻り、明日からの勝負に備え大人しく寝りにつく。
正 歌舞伎町のホテルに戻ったが、我慢できずキャバクラを2軒梯子した。w
2024/01/22(Mon) 21:55
マカオの帝王
マリタイムさん、新年快楽!
1)ポーカー(JOPT)について
このJOPTは全国各地でサテライトと称して、膨大な額の参加費(数千円)を集めていますので、それを原資とすればメインだけで十分1億円はカバー出来ます。また、この準メインのチャンピオンシップ単独でも、1571人からエントリー費3万円+ドリンク代(千から2千円)を徴収し、その約2/3をプライズに充当しているので、赤字にはなりません。
2)歌舞伎町(キャバクラ)について
確かに、平成の世では、キャバクラを梯子し、キャバ嬢の中で年上好き(約15~20%)を見つけ “諭吉”をバックに、何か愉しいこと? がまったく無かった訳では有りません……、けど、コロナ渦を挟み、この "令和" の世では昔は時々は有った(ような気がする)愉しいことが芽生える気配さえ、感じられません。当方が思うに、キャバ嬢の許容限界は、"自分のお父さんの実年齢" ではないかと思料致します。ここまでは、ギリギリ守備範囲に入るが、これを超えると "未知の世界" に突入し、そもそも会話が成立しません。女子高生が、担任の20代から30代前半のイケメン/スポーツマン/優しそう、等々の男性教師に淡い恋心を抱くことは、世の中に良くありますが、50代前後の教頭先生や校長先生に同様の感情を抱くことは、まず無いでしょう……、という訳で、キャバクラは卒業です(^^)/
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