GAKUのブラックジャックのすすめ


*この記事は、CASINO japan誌の連載記事を一部加筆・修正して掲載しています。

第1回 BS、されどBS

 僕はカジノでブラックジャック(以下BJ)しかプレイしません。自分のプレイスタイルに一家言を持っているプレイヤーが多いと思いますが、僕も自分の経験則からまとめた自分のストラテジー(GAKUストラテジー)を持っています。BJで唯一の必勝法と言われているカード・カウンティングを一切用いない非科学的なものではありますが、自分にとって唯一無二の拠り所となっています。そしてこの非科学的なアプローチで、生涯成績をプラスにし続けることが BJプレイヤーとしての大きな夢です。

GAKUストラテジー

 そんな僕が連載させていただく、この「GAKUのブラックジャックのすすめ」。きっと間違いなく、どこか偏った話になってしまうと思います。でも、少しでも多くのみなさんにBJというゲームを知っていただき、その醍醐味の一部でも伝えることができたとしたら、これほど嬉しいことはありません。

 なお、この連載の中で触れるBJのルールは、基本的にオーストラリア、とくにクイーンズランド州(ケアンズ・ゴールドコースト・ブリスベン)に共通するものです。ラスベガスや韓国などの標準的なルールとは異なる点があることを予めご了承ください。

参考:
オーストラリア・カジノのBSチャート
ラスベガス・カジノのBSチャート

  BJのルールを覚え、カジノゲームとしての楽しさを知ると、誰しもがいつか必ず突き当たる壁があります。それは、べイシック・ストラテジー(以下BS)です。BSとは、ディーラーのフェイスアップカードとプレイヤーの合計数やカードの組み合わせごとに、理論上最善の選択をまとめたものです。にもかかわらず、BJというゲームでプレイヤーを悩ませる一番の原因が、実はこのBSに起因しているのではないかと思います。
 ルールに基づいて数学的にはじき出された最善手であるBS。それ自体は理論上の最善手であって、それ以上でもそれ以下でもないのですが、それをプレイヤーがどう捉えるかによって、BSの存在意義はプレイヤーそれぞれに変わってきます。これは当然のことです。

 BSはBJプレイヤーの救世主なのでしょうか?

 恐らくBSが広まった当時は、そのように考えられたこともあるのでしょう。何割かのプレイヤーはそれを必勝法と考えたかもしれません。ところが現実には違いました。矛盾しているように感じるかもしれませんが、BSというのは決して必勝法などではなく「必敗法」なのです。なぜなら、理論上のプレイヤーのリスク(控除率・ハウスエッジとも表現されます)を最小限にするというだけで、決してそれが無くなる訳ではないからです。それでも僕は「BS通りにプレイするのは止めましょう」などと話すつもりはありません。BSはあくまでBS。されど、BSなくしてBJを語ることはできないからです。

 末永くBJを嗜んでいきたい方には、僕はやっぱりBS通りにプレイすることを勧めます。もちろん僕自身もそうしています。ごく稀にミスすることがあったとしても、僕は自分の意思でBSから外れたプレイは絶対にしません。今までもそうでしたし、これからもずっとそうするつもりです。この連載では、その理由の詳細について触れていくことになりますが、「自分のスタイルを貫き通す」ことが僕のストラテジーの本質となっているからです。

 必敗法であるはずのBSがなぜ重要なのか、またBJをプレイする上でにはどんな考え方が必要なのか、今後その部分に触れていきたいと思います。


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