わが阪神タイガース

 阪神タイガースが2025年ペナントレースを独走している。目線は日本一になれるかどうか。本当はオリックスが勝って地元対決してほしいが、ソフトバンクが頭一つ抜け出している。オリックスがダメなら日ハムに勝ってもらって何とかチケットを取ってエスコンに行けないかと妄想。

阪神ファンになったのは物心がついてから。甲子園に良くいく様になったのは1984年から。

当時、高校生でお金が無かったので、某コーヒーの売り子をしてたまにスタンドで応援していた。まさに趣味と実益。

 学校と部活が終わるとすぐに甲子園に行く。甲子園の一階にある某コーヒーの販売事務所へ行き、ユニフォームとコーヒー30本を担いでスタンドへ。10kg以上なので重い。このバイトの良いところは、球場のスタンドは何処でも入れるところ。今はエリア担当とかあるのか。基本はやっぱりライトスタンド。勝っている時は売れる。でも応援の時間は全く売れないので一緒に応援した(昔は出来た)。放送席近くにも行けたので当時のプロ野球OBの大御所なども見れたし、当時阪神の大ファンだった大屋政子が良く来ていて印象深い。

大差がついた試合で応援が面白くなくなったら売りまくる。阪神が攻撃の時はレフトへ、ビジターが応援の時はライトへ。巨人戦は観客が良く入っているので売れた。最高記録は242本。確か1試合で7.8千円もらえた。時給が2,000円超えた。当時500円/hが相場だったので破格。

給与は歩合。1本あたり20円。30本売れたら基本給500円ついて1,100円。ここは交通費と焼きそば代で最低ライン。100本単位で追加報償があり、トップ賞など加わる。大体150-200本売る。当時缶を開けてカップに入れていたので、巨人の3連戦など行くと、右手の小指以外の爪が割れてしまう。

営業感はここで養われたのかもしれない。いつどのへんで誰に売ればいいのかよく考えた。目の前で上の方から注いだ方か良いとか。また厚かましく通路から座席の中にまで入って売っていた。一緒に応援していると逆転した時などは、近くのおっちゃんが全部勝ってくれたりする。気に入られたら、5回と7回と9回終わったら来い。ときっぷの良いおっちゃんもいた。

試合内容は全然覚えていないが、唯一語り継がれているバックスクリーンの3連発は、ライトスタンドから応援しながら目撃した。ピンポン玉が飛んでったみたいなイメージ。岡田の時は全身にさぶいぼが出た。

そんな3人が先日の甲子園の巨人戦のレジェンドデーで甲子園に来た。試合開始前のイベントでその順番で打席に立つイベントがあった。

3番ファーストバース。のアナウンス。スタンドが大歓声。そしてバースのヒッティングマーチ。ピッチャーは槇原の代わりにトラッキー。ものまねうまい。トラッキーが投げて、打席で素振りをするだけだが、スクリーンがバックスクリーンを映し、アナウンサーがバックスクリーンへホームラン!と絶叫解説。スタンド歓喜!

掛布、岡田と、3人のヒッティングマーチがまた甲子園で歌えるとは、涙が出てきた。

懐かしの映像と共に球団創設90周年のイベントでレジェンドとして呼ばれた試合を見れて感無量。試合は才木が先発で2-1で勝利。素晴らしい一日となる。

藤川監督の采配には思う所が沢山あるが、結果日本一になり、以降3年くらいこの強さを維持出来れば正解になる。

10人目の選手として今後も、わが阪神タイガースを応援したい。